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日産、新型「パスファインダー」発表 北米市場で2021年夏発売

初代パスファインダーへのオマージュを取り入れたデザイン

2021年2月5日 発表

 日産自動車は2月5日、大型SUVパスファインダーをフルモデルチェンジした新型「パスファインダー」を発表。2021年夏より北米市場で発売すると発表した。

 新型パスファインダーのラインアップは、2WDと4WDをラインナップし、4種類のグレード「S」「SV」「SL」「プラチナ」を用意。さらに「SVプレミアム」「SLプレミアム」の2種類のパッケージも準備される。

 日産では事業構造改革「Nissan NEXT」の推進にあたり、米国市場の製品ラインナップの変革を進めており、今回発表した新型パスファインダーを含め、これまでの20か月に10の新型モデルの発表を予定。

 新型パスファインダーでは、高い耐久性に加え、快適性と最先端のコネクテッド技術、そして安全性能の向上を図ったといい、詳細な情報は2021年夏の発売前に公開される。

 北米日産の製品企画およびサービス企画を担当する理事のジャレッド・ハスラム氏は「初代モデルの発売から35年を経て『パスファインダー』は、今までのモデルチェンジで進化した特徴を残しつつ、パスファインダーの原点である頑丈さに磨きをかけました。現代の大型SUVオーナーは日々の冒険において、家族の安全と快適さをサポートする最先端技術だけではなく、力強さと耐久性を併せ持つクルマを求めています。そして、新型パスファインダーは、そのご要望にお応えできるモデルです」とコメントしている。

V型6気筒 3.5リッターエンジンや新型9速AT、新型「インリジェント4WD」を採用

 新型パスファインダーのパワーユニットは、全てのグレードで最高出力284PS、最大トルク259lb-ftを発生するV型6気筒 3.5リッター直噴エンジンを搭載。トランスミッションに新型の9速ATを組み合わせることにより、滑らかでありながら、力強くダイレクトなレスポンスを実現させたという。

 4WDモデルでは、7種類のモードを選択できるドライブ&テレインモードセレクターを備えた新型「インテリジェント4WD」を採用。ダイレクトカップリング式の4WDシステムは、油圧でクラッチを制御することによりパワーを伝達し、トラクションが低いシーンでも4輪の駆動力をしっかりと路面に伝え、モードは「ノーマル」「スポーツ」「エコ」「スノー」「サンド」「マッド/ラット」「トーイング」から選ぶ事ができ、モードを切り替えるとポップアップ通知でメーターに表示される。

初代パスファインダーへのオマージュを取り入れたデザイン

 デザインでは、力強いフロントフェイス、安定感ある佇まい、厚みあるブリスターフェンダーに加えて、短くなったフロントオーバーハングなど、力強さと性能を表現。

 また、初代パスファインダーへのオマージュとして、スリースロットグリルと組み合わされたVモーショングリル、C字型のヘッドライト、流れるようなルーフラインなど、一目で日産とわかるデザインを取り入れた。

 そしてCピラーにはパスファインダー初となるツートンカラーを採用することなどにより、SUVらしさを演出。また、リア部分は初代のモデルを彷彿とさせる、スクエア形状のデザインとした。

12.3インチのデジタルディスプレイを新採用

 インテリアでは12.3インチのデジタルディスプレイを新採用。デジタルディスプレイはさまざまな情報を表示することで、ドライバーの運転をサポート。そして10.8インチサイズのヘッドアップディスプレイも備えた。

 また、電動シフターが採用されるとともに、センターコンソールの下部に収納スペースを設けることで実用性を高め、インターロッキングデザインのサイドベントとドアフィニッシャーで頑強さを演出した。

 シートアレンジでは、標準モデルは乗車定員を8人とする一方、パスファインダーとして初めて2列目にキャプテンシートを採用したグレードを設定。センターコンソールは脱着可能で、工具なしで取り外し可能にすることで、多彩な使い方をサポートする。

日産セーフティシールド360を標準装備

 安全装備では、計10個のエアバッグを標準装備。全てのグレードに、歩行者検知機能を備えたインテリジェント エマージェンシーブレーキ、ブラインドスポットワーニング、リアクロストラフィックワーニング、レーンデパーチャーワーニング、ハイビームアシストなどから構成される「日産セーフティシールド360」を標準装備する。

 さらに、インテリジェント前方衝突予測警告、インテリジェントドライバーアラート、リアドアアラートも標準装備。ブラインドスポットインターベンション、インテリジェントレーンインターベンション、トラフィックサインレコグニションもオプションで選択可能。

 SV、SL両グレードには、同モデル初となる日産の先進運転支援技術「ProPILOT Assist」を搭載。ステアリング制御とインテリジェントクルーズコントロールを組み合わせにより、高速道路において巡行時から渋滞時まで、アクセル、ブレーキ、ステアリングを統合制御することで運転をサポート。

 プラチナグレードには、「ProPILOT Assist with Navi-link」を装備。ナビゲーションの地図情報を活用して、前方のカーブや分岐合流点に合わせてスムーズに車速を調整するとともに、高速道路の出口での減速なども支援する。