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ルネサス、英半導体メーカーDialogを買収 Dialog全株式を約6157億円で取得

手続き開始で合意

2021年2月8日 発表

 ルネサス エレクトロニクスは2月8日、英国の半導体会社Dialog Semiconductor Plc を完全子会社化する手続きを開始することについてDialogと合意したと発表した。

 ルネサスはDialogの発行済普通株式と発行予定普通株式のすべてを取得。取得費用は、Dialogの株式取得費用で約48億8600万ユーロ(約6157億円)、アドバイザリー費用等(概算額)で約2100万米ドルとしている。

 Dialogは、パワーマネジメント、チャージング、AC/DCコンバータ、Wi-Fi、Bluetooth Low Energy(BLE)技術を提供する英国のアナログ半導体会社。

 ルネサスは、Dialogの買収で「Dialogの低電力技術によりIoT分野での提供範囲・能力を拡大」「コネクティビティ技術でルネサスのシステムソリューションを差異化」「エンジニア陣や設計開発技術を拡充して新製品の市場投入を効率化」「売上・利益の拡大とコスト節減」を狙いとしている。

 ルネサスによると買収は友好的なものであり、Dialogの取締役会は今回の買収について全会一致で賛同しているとしている。

 なお、ルネサスは買収に関する英国の公開買付規則に基づく公表を、2021年2月8日(現地時間)に英国において行なっている。