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ユーグレナ、バイオディーゼル燃料を日清オイリオ事業場内の防災用消防車に導入

2021年3月9日 発表

日清オイリオの横浜磯子事業場内に常駐する防災用消防車にユーグレナが製造するバイオ燃料を導入

 ユーグレナは3月9日、同社が製造したバイオディーゼル燃料(以下、バイオ燃料)が、日清オイリオグループの事業所である日清オイリオ横浜磯子事業場内に常駐している防災用消防車に導入されると発表した。バイオ燃料が消防車に導入されるのは今回が初めてとなる。

 また、日清オイリオの同技術開発センター(中央研究所・ユーザーサポートセンター)で発生する使用済み食用油を回収し、バイオ燃料の原料に再利用し、防災用消防車用燃料として使用する循環型の取り組みを共同で実施する。

横浜磯子事業場内技術開発センター

 ユーグレナが日清オイリオに提供するバイオ燃料は、同社のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントで製造されるもの。このバイオ燃料は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と使用済み食用油を原料に使用し、消防車自体の内燃機関を変更することなく使用可能。このバイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、原料となるミドリムシが成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルを実現するという。

 日清オイリオは、かけがえのない地球を次の世代へ引き継ぐために、「植物のチカラ」を最大限に引き出し、環境に優しい企業活動に取り組んでいる。低炭素・循環型社会の実現に貢献するため、ユーグレナが宣言した「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同し、バイオ燃料を使用することを決定。また、燃料の使用を開始すると同時に、日清オイリオ横浜磯子事業場内の技術開発センターで発生した使用済み食用油をバイオ燃料製造実証プラントで製造するバイオ燃料の原料の一部として2021年1月から活用を開始し、循環型の取り組みを実現している。

 今後も、ユーグレナは日清オイリオと共同でバイオ燃料を通じて、人の健康や環境に関するサステナブルな取り組みを実施していくとしている。