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パイオニア、連結子会社インクリメント・ピー全事業をPIP ホールディングスへ譲渡

2021年3月10日 発表

インクリメント・ピーの公式Webサイト

 パイオニアは3月10日、同社完全子会社のインクリメント・ピーの全事業を、PIP ホールディングスに譲渡することで最終契約を締結したと発表した。

 インクリメント・ピーは、パイオニアのカーナビ向けの地図データ開発を目的として1994年の創業以来、カーナビ以外の用途を含め、幅広い顧客に地図や位置情報サービスを提供しているパイオニアの完全子会社。

 PIP ホールディングスは、ポラリス・キャピタル・グループが運営するポラリス第5号投資事業有限責任組合等が保有する特別目的会社。

 同件取引のパートナーとなったポラリスは、IT・ソフトウェアサービスに対する経験が豊富で、業界に対して強いネットワークを有するという。同件取引では、インクリメント・ピーがより幅広い用途に向けた地図データ及び関連サービスの開発など地図事業におけるさらなる成長を図るとともに、パイオニアは新成長戦略の下、ソリューションサービス企業への変革を一段と進めることをその目的としている。

 なお、PIP ホールディングスは同件取引の実行日において、その商号を「インクリメント・ピー株式会社」に変更する予定で、同件取引の実行日は2021年6月1日に予定している。

 今回の取引は、パイオニアの新たな成長に向けた施策の一環として行なわれるもので、同件取引の実行後もパイオニアと新生インクリメント・ピーは最重要パートナーとして、地図データの開発や提供において協業を継続していくとしている。