Buzzグループ、ロシアの新鋭F1ドライバーのニキータ・マゼピン選手とスポンサー契約

ニキータ・マゼピン選手のヘルメットやレーシングスーツの腕にBuzzグループのロゴが入る

　資産管理、投資顧問、広告代理店、輸入代理業などを手掛けるBuzzグループは3月23日、F1デビューが決まったロシア人の新鋭ドライバーであるニキータ・マゼピン（Nikita Mazepin）選手とパーソナルスポンサー契約を締結したと発表した。

　マゼピン選手は、FIA-F2選手権2020シーズンで持ち前の勝負強さを見せて2度の優勝を果たし、2021年からウラルカリ・ハース F1チーム（Uralkali Haas F1 Team）でF1に参戦する。

　レーシングドライバーでもあるBuzzグループ代表の長谷川大祐氏は、モータースポーツを通じてニキータ選手の父で実業家のドミトリ・マゼピン氏と以前から親交があり、世界最大級の化学肥料企業を会長として率い、東アジアでのさらなる展開を目指すドミトリ氏と、新たなカテゴリーへの参入を拡大したいBuzzグループとの思惑が一致。

　日本の農業で現在流通している肥料の93％は輸入品だが、そのうちロシアからの肥料輸入は非常に少なく、全体の約3％程度（2019年当時）という背景もあり、今回のスポンサー契約によって双方の結びつきがより強固なものとなり、新たなシナジーが生まれることを目指すと同時に、将来的な資源ビジネスパートナーになることも見据えてるという。

Buzzグループ代表 長谷川大祐氏のコメント

Buzzグループ代表 長谷川大祐氏

「スポンサーシップは広告宣伝が目的と思われがちですが、実は新たなビジネスの展開を推し進める効果があります。創業以来、Buzzグループはモータースポーツを通じてグローバルにビジネスを拡大してきました。 この度は古くから親交のあったニキータ・マゼピンと当社グループがスポンサー契約を結ぶことができ、大変嬉しく思います。このスポンサー契約を皮切りに様々なビジネスを一緒に展開していきます。また、今回のスポンサーシップについてはビジネスという要素もありますが、我々としては、過去に様々なことをして批判を受けてきたニキータを近くで見てきて、いまの彼の大きな変化と成長を素直に感じることができました。そんな成長途中の彼を批判するのではなく、もう一度機会を与えてあげたいという思いもあり、今回のパーソナルスポンサーを決めました。昔から“水に落ちた犬は打て（打落水狗）”という言葉がありますが、昨今の日本はまさにそのような状態です。一度ミスをした者にチャンスを与えず、皆で更に追い込む、という風潮を強く感じており、その悪しき風潮に一石を投じることで、明るい未来を取り戻したいと思っています。コロナ禍で大変な状況ではありますが、命を懸けて戦っているニキータを応援することで、世界へ夢と活力を発信していきます」

ウラルカリ・ハース F1チームのマシン

ニキータ・マゼピン選手の主な戦歴

1999年3月2日生まれ（22歳）、ロシア・モスクワ出身。「ニキータ選手の個人ホームページ」

2014年
・MRF Challenge Formula 2000
2015年
・Formula Renault 2.0 NEC
・Eurocup Formula Renault 2.0
・Toyota Racing Series
2016年
・FIA Formula 3 European Championship
・Macau Grand Prix
・Eurocup Formula Renault 2.0
・BRDC British Formula 3 Championship
2017年
・FIA Formula 3 European Championship
2018年
・GP3 Series シリーズ 2位
2019年
・FIA-Formula 2 Championship
・F3 Asian Championship シリーズ3位
2020年
・FIA-Formula 2 Championship シリーズ5位
2021年
・Formula One