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アストンマーティン、61年ぶりにF1復帰 最新マシン「AMR21」公開

2021年3月3日(現地時間)発表

新型F1マシンのAMR21

新しいF1マシン「AMR21」で参戦

 英アストンマーティンは3月3日(現地時間)、新たにアストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1チームで2021年FIAフォーミュラ1世界選手権に参戦。「AMR21」と名付けられた新しいF1マシンを公開した。

 AMR21は、ハイブリッド・エネルギー回生機能を備えたターボチャージャー付きメルセデスAMG F1 M12 Eパフォーマンス・エンジンを搭載。3月12日~14日にバーレーンで行なわれるフルテスト・プログラムに参加する前に、3月4日にシルバーストーンで開催されるプロモーション・デイにて初走行を披露する。

AMR21

 この新しいマシンは、モーリス・トランティニャント選手が「DBR5」をドライビングして、1960年にシルバーストーンでフィニッシュラインを通過して以来、アストンマーティン・ウィングを配した最初のF1マシンとなる。

 また、米国の大手IT企業であるコグニザントが率いる数多くのグローバルパートナーのロゴに加え、シャシー側面には、チームの長年のパートナーであるBWTを象徴するレッドのストライプが施される。

ボディサイドにはレッドストライプが施される

 今シーズンAMR21のステアリングを握るのは、これまで4回のF1世界チャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテル選手(ドイツ)と、新星のランス・ストロール選手(カナダ)のふたり。

セバスチャン・ベッテル選手
ランス・ストロール選手

 また、2022年後半にはシルバーストーンにあるアストンマーティンF1ファクトリーに代わってアストンマーティン・ブランドの将来のロードカーのテクノロジーを推進するイノベーション・ラボとなる20万平方フィートの新たな施設が完成する予定で、今後はここを拠点に活動するという。

 アストンマーティン・ラゴンダ取締役会会長のローレンス・ストロール氏は「私は、この日をとても長い間夢見てきました。私は常に熱狂的な自動車ファンで、レースにも情熱を注いでいます。私の最初の夢は、フォーミュラ1チームを所有することでした。私の2番目の夢は、アストンマーティン・ラゴンダの筆頭株主になることでした。今日この2つの夢が叶います。新しいF1マシンであるAMR21という形で、私が語ってきた夢が本当に実現したのです」と述べている。

AMR21

 また、アストンマーティン・ラゴンダ最高経営責任者(CEO)のトビアス・ムアース氏は「今日は60年以上ぶりにモータースポーツの頂点に復帰したアストンマーティンにとって、本当に歴史的な瞬間となりました。アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1チームは、アストンマーティン・ブランド、私たちの文化、アストンマーティン・ロードカーの設計とテクノロジーに広範囲にわたるプラスの効果をもたらします。フォーミュラ1への復帰によって、すべての従業員、そして何よりも世界中のカスタマー・ジャーニーに素晴らしい影響を与えると同時に、アストンマーティンのビジネス全体に、迅速な意思決定を必要とするフォーミュラ1の考え方を浸透させることができます」とコメントしている。