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ユーグレナ、仙台・松島を巡るJRバス東北の2階建て定期観光バスにバイオディーゼル燃料を初提供
2021年5月17日 11:56
- 2021年5月14日 発表
ユーグレナは5月14日、ジェイアールバス東北が宮城県で運行する定期観光バス「仙台お散歩号・松島お散歩号」で使用される2階建てバス(ダブルデッカー車)において、ユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料(以下、バイオ燃料)の使用を開始したと発表した。バスでのバイオ燃料の使用は、東北地方では本件が初めてとなる。
バイオ燃料は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と使用済み食用油を原料に使用し、バス自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料。バイオ燃料は燃料の燃焼段階ではCO2を排出するものの、原料となるユーグレナも使用済みの食用油の原材料である植物も成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。
JRバス東北に提供されたバイオ燃料は、ユーグレナのバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントで製造されたもので、今回の導入は化石燃料由来の軽油とバイオ燃料の混合燃料となる。
JRバス東北は「安全レベルの向上」に全社として取り組んでおり、貸切バス事業者安全性評価において最高の“三ッ星”認定を継続取得。今後も「安全・安心」を追求しつつ、環境対策にも積極的に取り組む方針で、施策の1つとして「仙台お散歩号・松島お散歩号」でバイオ燃料の使用を開始するとともに、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同することを決定した。
一方のユーグレナは、バイオ燃料製造実証プラントで製造するバイオ燃料の供給を2020年から開始。バイオ燃料を使用する企業や自治体数が拡大しており、さまざまな車両・船舶で利用が開始されている。
JRバス東北とユーグレナは、今回の共同の取り組みを通じて、地球環境に配慮したサステナブル・ツーリズムを推進していくとしている。