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メルセデス・ベンツ、新型「Cクラス」オンライン発表会 東京と大阪で実車の展示を開始
2021年6月29日 17:35
- 2021年6月29日 発表
- セダン:654万円~684万円(C 350eは未定)
- ステーションワゴン:680万円~708万円
Cクラスは常にベンチマークとされてきたモデル
メルセデス・ベンツ日本は6月29日、オンラインにて新型「C クラス」の発表会を行なった。登壇したのは代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏と、商品企画の山本拓門氏の2名。
上野社長は冒頭で「Cクラスは1982年に190クラスとして登場。それ以来、動力性能や快適性、安全性などあらゆる面において常にセグメントのベンチマークとされてきたモデルで、セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレと豊富なボディタイプに多様なパワートレーンをラインアップ。着実にファンを増やし、グローバルでの累計販売台数は1050万台を誇り、日本でも累計40万台超えていて、2014年~2019年まで年間のセグメントナンバー1も達成し、数々の賞を受けるなど多くのユーザーに愛されている」と紹介。
2014年以来7年ぶりのフルモデルチェンジとなったCクラスは、1月に発表した新型「Sクラス」で導入した新技術を多数採用していて、デザインもSクラス譲りのシンプルかつクリーンでありながらラグジュアリーな要素も取り込んだCクラスらしいスポーティさが表現されていると上野社長は解説。また、社長自身も乗ってみたところ「1世代ではなくその先をいくレベルに達していると感じた」と評価した。
また、将来的に導入するモデルも含め、IGS(インテグレーテッド スターター ジェネレータ)とプラグインハイブリッドにより全ラインアップが電動化されるメルセデス初の車種となり、ベストセラーのCクラスがすべて電動化することで、より一層電動化へ向けて加速させるという。
新型Cクラスのポイントを解説
続いて商品企画の山本氏が、新型Cクラスのポイントを解説。ボディサイズについて、幅は10mmの拡大に抑えられているのでこれまで通り駐車に困ることはないし、全長は長くなっているもののリア・アクセルステアリングのおかげで小回りが効くため、こちらも気にせず乗れるという。また、デザインに関しては、ボンネットを長く、キャビンを後ろ寄りにしたことでセダンのフォルムと躍動感も両立し、サイドはシンプルに面の張りや光の陰影で抑揚を表現したという。
Sクラス譲りの技術が採用されているヘッドライトは片側で130万画素もあり、白黒映画を投影することもできるレベルだという。この技術により、周囲のクルマなどがまぶしくないようにしつつ、暗いところはハイビームで照らすといった、個別に点灯・消灯する使い方ができるようになっている。また、ボンネットはゆるやかなふくらみのパワードームにより、スポーティさとアクティブさを強調させている。
フロントグリルはアバンギャルドとAMGラインで異なるデザインとなっていて、AMGラインには「スターパターングリル」と呼ばれる無数のスリーポインテッドスターが散りばめられている特徴を紹介。リアはワイドさを強調しつつ、無数の光源が光る独特のテールランプが特徴的であると解説した。
内装に関しては「Cクラスが初めてでもワクワクするデザイン」といい、デジタルとの調和が特徴で、ドアのパネルなどは裏側に配置されているアンビエントライトにより浮いている感じのデザインを採用。エアコンの吹き出し口は飛行機のエンジンから着想を得てダイナミックなイメージを表現しているという。
11.9インチの縦型メディアディスプレイはドライバー側に6度傾けていて、見やすさと操作のしやすさを両立。助手席からでも操作しやすい角度が6度だったという。また、初採用のAR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションは、現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、より直感的に進む方向が分かりやすくなった。もちろん、最新世代のMBUXを搭載し、「ハイ、メルセデス」と語りかけることで、いろいろなことを音声で操作でき、利便性も安全性も向上しているとのこと。
また山本氏は実際に後部席に着座し、上方向に1cm、レッグルームが2cm拡大していることを紹介し、自身の身長が184cmでありながらも「わずかな数値に感じるかもしれないが、広くなったと体感できると思う」と感想をコメント。
安全運転支援システムも同じくSクラス譲りの最新のものが搭載され、例として交差点を曲がった直後に歩行者や自転車がいても緊急ブレーキが作動することを紹介。その他にも今までは対応していなかったRのきついコーナーでもしっかりステアリングアシストをしてくれることも付け加えた。
パワートレーンのラインアップは「C 200」「C 220 d」にはマイルドハイブリッドシステムであるIGSが搭載され、燃費向上はもちろん加速をサポートするブースト機能のほか、エンジン始動時や変速ショックの振動を低減するなど、全方位で性能を向上させているという。なお、ディーゼルエンジンとIGSが組み合わされるのはC 220 dが初となり、試乗した山本氏は「スタートの瞬間はモーターがサポートしてくれて、ディーゼルエンジンが得意な低速の力強さへとバトンタッチしてく感じがとても滑らかで、ディーゼルエンジンとの相性のよさが印象的だった」と感想を語っている。
また、欧州参考値で100kmを電気のみで走れるというプラグインハイブリッドモデルは、2022年中ごろにセダンタイプが日本に導入される予定であるといい、今後も発売まで定期的に情報を配信していくとした。
最後に上野社長は、最新モデルに気軽に触れられるメルセデス・ベンツのブランド情報発信拠点「Mercedes me Tokyo」が10周年を迎えたことと、新型Cクラスの発表を記念して、6月29日~7月4日に「Mercedes me Tokyo」「Mercedes me Osaka」で新型Cクラスを展示すると発表。また、すでに発表しているが、新型Cクラスを先行予約したオーナーには5万円のオプションサポートも特典として付帯するといい、「まだCクラスに触れたことのない人も、代々乗り継いでいるオーナーも、ぜひ注目ください」と締めくくった。