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フェラーリのPHEV「SF90 ストラダーレ」、インディアナポリスで量産車最速の1分29秒625記録

2021年7月23日(現地時間)発表

フェラーリのPHEV「SF90 ストラダーレ」がインディアナポリスで量産車ラップレコード樹立

 伊フェラーリは7月23日(現地時間)、同社のPHEV(プラグインハイブリッド)「SF90 Stradale(ストラダーレ)」が米インディアナポリス・モータースピードウェイの2.439マイル(3.925km)ロードコースで量産車におけるラップレコードを樹立したと発表した。タイムは1分29秒625。

 SF90 Stradaleは最高出力780CV/7500rpm、最大トルク800Nm/6000rpmを発生するV型8気筒 4.0リッターターボエンジンを搭載し、最高出力162kW(220CV)を発生する3基の電動モーターを組み合わせ、ハイブリッドシステム全体として最高出力1000CVを実現する。0-100km/h加速2.5秒、0-200km/h加速6.7秒、最高速340km/hというスペックを誇り、インディアナポリスでの最高速は281km/hに達したという。

 SF90 ストラダーレでは、標準仕様とともによりスポーツ性を強調したAssetto Fiorano(アセット・フィオラーノ)仕様を選択でき、今回ラップレコードを樹立したのは後者。アセット・フィオラーノ仕様ではGTレーシングから派生した特別なマルチマティックショックアブソーバー、カーボンファイバー(ドアパネル、アンダーボディ)、チタン(スプリング、エキゾーストライン全体)などの高性能素材による大幅なアップグレードによって30kgの軽量化が図られる。

 また、250km/hでの走行時に390kgのダウンフォースを生成する高ダウンフォース・カーボンファイバー・リアスポイラーが備わるとともに、ドライサーキットでのパフォーマンス向上を目的に特別に設計されたミシュラン「パイロットスポーツCup2R」をチョイスすることが可能となっており、今回タイムアタックした車両もこれらの装備が与えられている。

フェラーリ「SF90 ストラダーレ」のインカー動画(1分44秒)

 なお、今回の発表についてIMSA(国際モータースポーツ協会)代表のJ.ダグラス・ボレス氏は「インディアナポリス・モーター・スピードウェイは、あらゆるメーカーの自動車試験場として1909年に建設されました。以来、私たちはそのDNAに忠実に従っています。レース専用車両で競技する場合でも、量産車で新しい基準を設定する場合でも、IMSの歴史的な2.5マイルオーバルと挑戦的なロードコースは、他に類を見ない自動車開発と性能を発揮する機会の場として在り続けています。112年の歴史の中で、これらの重要な記録の節目に立ち会えることに私たちは興奮を覚えます」とコメントを発表している。