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フェラーリ、リトラクタブル・ハードトップ仕様の量産型PHEV「SF90 スパイダー」公開
最高出力1000CVで0-100km/h加速2.5秒、最高速340km/h
2020年11月13日 11:34
- 2020年11月12日(現地時間) 発表
伊フェラーリは11月12日(現地時間)、フェラーリブランド初の量産PHEV(プラグインハイブリッド車)モデル「SF90 ストラダーレ」のリトラクタブル・ハードトップ(RHT)仕様「SF90 スパイダー」をオンラインで公開した。
パワートレーンはSF90 ストラダーレと同じく、最高出力780CV/7500rpm、最大トルク800Nm/6000rpmを発生するV型8気筒 4.0リッターターボエンジンに最高出力162kWを発生する3基の電動モーターを組み合わせて、ハイブリッドシステム全体として最高出力1000CVを実現。トランスミッションは8速F1デュアルクラッチ・ギヤボックスを組み合わせ、駆動方式は4WDとなる。パフォーマンス性能では0-100km/h加速2.5秒、最高速340km/h、フィオラノのラップタイム79.5秒という数値が示されている。
SF90 スパイダーのルーフは高速走行中も変形せず、素晴らしい車内空間と快適性を提供するというRHTを採用。軽量・コンパクトでシンプルなため14秒で開閉し、走行中も稼働できる。フェラーリのRHTとしては2011年の「458 スパイダー」で初採用され、以降絶えず進化を続けてきたとのことで、RHTを採用する主な理由として一般的システムでは150~200Lを必要とする格納スペースが、わずか100Lで済むことが挙げられている。また、調整可能な電動リアウィンドウによってルーフを開いて高速走行しても、抜群の快適性が保証されるという。
SF90 スパイダーのエクステリアでは、フロントからサイド、テールまでSF90 ストラダーレの特徴的なスタイリングを再現。SF90 ストラダーレと同等のシャシー剛性を確保するべく車両の表面を造形し直し、トノカバーをクーペのBピラーと滑らかに融合させて、オリジナルのスタイリングテーマを継承した。
また、グリーンハウスとルーフにはクーペと同じスタイリング上のソリューションが生かされ、乗車時の快適性を損なうことなくドラッグを低減。コクピットは前方に移動し、ルーフは20mm下がり、Aピラーはさらにスレンダーに、フロントウィンドウの傾斜角度は大きくなっているという。
ボディサイズは4704×1973×1191mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2649mm。トレッドはフロント1679mm、リア1652mmとなっている。