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トヨタ、新型「ランドクルーザー」GR SPORTモデルにスタビライザー効果を変化させる「E-KDSS」世界初採用
2021年8月4日 12:00
- 2021年8月2日 発売
トヨタ自動車が8月2日に発売した新型「ランドクルーザー」のGR SPORTモデルには、専用装備の足まわりとして、電子制御でスタビライザー効果を変化させる「E-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)」が世界初採用された。
新型ランドクルーザーのGR SPORTは、ダカールラリー参戦ドライバーからの改善要望を車両開発に生かしたモデルとして、専用エクステリアや専用インテリア、世界初のE-KDSSのほか、フロントに電動デフロックなどを採用。ガソリン車のGR SPORT(770万円)、ディーゼル車のGR SPORT(800万円)をラインアップする。
世界初採用のE-KDSSは、ダカールラリー参戦ドライバーからの「起伏の続く中高速走行時、ジャンプ着地後の接地性アップ」「車体の揺れ低減」という改善要求に応えるために採用されたアイテム。
前後のスタビライザーを独立して自動で電子制御し、路面状況や前後輪それぞれの状況に応じてより細かくスタビライザー効果を変化させるサスペンション制御システムで、その効果として市街地での走行安定性とオフロードの走破性を高次元で両立させるという。
GR SPORTモデルでは、E-KDSSの採用と合わせてばね定数やショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVS(Adaptive Variable Suspension)も最適化。優れた操縦安定性とともに、サスペンションストロークを大きく伸ばし、これまでのランドクルーザー史上、最長のホイールアーティキュレーションを実現させたとしている。
トヨタ公式のYouTubeチャンネル「LAND CRUISER CHANNEL / ランクルちゃんねる」では、E-KDSSの効果を紹介する動画が公開されており、GR SPORTモデルの新型ランドクルーザーがサスペンションを大きく伸ばすことによって、タイヤが路面から浮きにくくなり走破性を高めていることを確認することができる。