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トヨタ、WRC第8戦ベルギーでロバンペラ選手が表彰台獲得

2021年8月16日 発表

69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ自動車)は8月15日(現地時間)、WRC(2021年FIA世界ラリー選手権)第8戦イープル・ラリー・ベルギーにおいて、「ヤリスWRC」69号車のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が総合3位でフィニッシュ、今季3回目の表彰台を獲得した。

 優勝はヒュンダイのティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組で、2位は、同じくヒュンダイのクレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル組。

 トヨタは、ヤリスWRC 33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合4位、ヤリスWRC 1号車のセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が総合5位でフィニッシュした。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
1号車(セバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシア)

 これによりトヨタは、ドライバー選手権では、首位のオジエ選手はその座を守り、選手権2位のエバンス選手は、今回優勝したヌービル選手に同ポイントに並ばれた。また、マニュファクチャラー選手権については首位の座を堅守した。

カッレ・ロバンペラ選手、ヨンネ・ハルットゥネン選手

 チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ氏は「最終日、われわれのドライバーたちは大接戦を繰り広げましたが、最終的には素晴らしいペースで走ったカッレが表彰台を獲得しました。クロアチア・ラリーでのアクシデント後、最初のターマック(舗装路)ラリーで力強い戦いをしてくれたことを嬉しく思います。今回はすべてのドライバーがよい仕事をしたと思います。ただ、われわれにはこのラリーでの経験がなかったので、優勝争いに加わることはできませんでした。われわれはまず、金曜日に路面とグリップレベルについて学ばなくてはなりませんでした。その経験を基に戦ったその後の2日間は、トップタイムを出すことができましたが、それでは少し遅すぎました。もちろん、すべてのラリーで勝つことができないのはわかっていますし、今週末はチャンピオンシップのために重要なポイントを獲得することができました」とコメント。

 ヤリスWRC 69号車のカッレ・ロバンペラ選手は「今回のベルギーでの最終日はとてもよかったです。今まで経験してきた日曜日の中で最も激しい戦いのひとつでしたし、チームメイトとの競い合いを楽しむことができました。スパ・フランコルシャン周辺のステージは、自分にとっては比較的簡単でした。これまで他のラリーで走ったことのあるステージに近かったので、ペースを上げやすかったのですが、それでもかなりトリッキーでした。この結果にはとても満足しています。自分よりも順位が上のふたりは、このラリーでの経験が豊富でしたし、金曜日のタイムを見ても誰も彼らにかなわないことは明らかでした。自分たちの経験が少なかったことを考えれば、他のドライバーに負けずに表彰台に立つことができて、本当によかったと思います」とコメントしている。

イープル・ラリー・ベルギーの結果(現地時間8月15日14時30分時点のリザルト)

1:ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(ヒュンダイ i20クーペ WRC)
2:クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル(ヒュンダイ i20クーペ WRC)
3:カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ ヤリス WRC)
4:エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC)
5:セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(トヨタ ヤリス WRC)
6:オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(ヒュンダイ i20クーペ WRC)
7:ヨアン・ロッセル/アレクサンドレ・コリア(シトロエン C3 Rally2)
8:ピーテル・ヤン・ミシェル・クラッコ/ヤスパー・フェルミューレン(シュコダ ファビアRally2 Evo)
9:ファビアン・クレイム/フランク・クリスチャン(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5)
10:ヴィンセント・フェルシューレン/フィリップ・キュヴェリエ(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5)