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メルセデス-AMG「EQS 53 4MATIC +」世界初公開 最大761HPを発生するハイパフォーマンスEV登場

2021年9月5日(現地時間) 開催

メルセデス-AMG「EQS 53 4MATIC +」

 メルセデス・ベンツは9月5日(現地時間)、ミュンヘンモーターショー「IAA MOBILITY 2021」に出展するハイパフォーマンスEV(電気自動車)、メルセデス-AMG「EQS 53 4MATIC +」を世界初公開した。

 同日メルセデス・ベンツは、ミュンヘンモーターショーの開幕を前に開催した前夜祭をライブストリーミングでインターネット配信。「メルセデス-EQ」ブランドの「EQE」にとどまらず、ハイパフォーマンスブランドの「メルセデス-AMG」、高級車ブランドの「メルセデス-マイバッハ」、メルセデス・ベンツの伝統的モデル「Gクラス」をEV化したコンセプトカーを含めて、全方位で電動化をすすめるビジョンを示した。

メルセデス-AMG「EQS 53 4MATIC +」

メルセデス-AMG「EQS 53 4MATIC +」

 メルセデスAMG「EQS 53 4MATIC +」は、ハイパフォーマンスブランド「メルセデス-AMG」から登場する4ドアセダンのEV。

 EQS 53 4MATIC +は、フロントアクスルに1つ、リアアクスルに1つ、計2つのモーターを備えた電動パワートレインを採用。完全可変の4WDシステム「AMG Performance 4MATIC +」を備え、すべての運転条件で駆動力をアスファルトに最適に伝達する。

 基本バージョンでは、システム全体で最高出力484kW(658HP)、最大トルク950Nmを発生。オプションの「AMG DYNAMIC PLUSパッケージ」装着車ではブースト機能を備え、「RACE START」モードでは、最高出力が最大560kW(761HP)に増加、最大トルクも1020Nmとなる。

 パフォーマンスでは、基本バージョンで0-100km/h加速3.8秒(最低80%のバッテリー充電)、最高速は220km/h。オプションパッケージ装着車では、0-100km/h加速3.4秒、最高速は250km/hを実現するという。

 EQS 53 4MATIC +について、メルセデスAMG GmbHの取締役会会長であるPhilipp Schiemer氏は「AMG EQS 53 4MATIC +は、アッファルターバッハで製造された、パフォーマンスセグメントで最初のオールエレクトリックのアンバサダーです。豪華な雰囲気の中で革新的なエレクトリックモビリティとスポーティさと俊敏性の組み合わせを求める自動車愛好家向けにカスタマイズされています。ドライビングダイナミクスを強調する初のオールエレクトリックのAMG車両となり、メルセデスAMGの新しい顧客にアピールし、勝利することは間違いありません。さらに、EQS 53によって、メルセデスベンツが一貫してすべての電気自動車を前進させていることをさらに証明しています」とコメント。

 また、メルセデスAMG GmbHのチーフテクニカルオフィサーのJochen Hermann氏は「電動化により、『EVA2』グループプラットフォームに基づくモデルがAMGブランドの約束を確実に実現します。お客さまは、この分野でのダイナミックで感情的な運転体験も期待できます。特にドライブシステム、サスペンション、ブレーキ、そして何よりもサウンドに関して、AMG固有のソリューションでこれを保証します」とコメントしている。

ダイムラーAGとメルセデスベンツAGの管理委員会メンバーで、ダイムラーグループリサーチの責任者でメルセデスベンツカーズCOOのMarkus Schäfer氏がメルセデス-AMG「EQS 53 4MATIC +」をワールド・プレミア