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新型「ランドクルーザー」がトヨタ紡織の開発した格納式シートなど採用
2021年10月1日 15:07
- 2021年9月30日 発表
利便性の向上と軽量化により環境にも貢献
トヨタ紡織は9月30日、新たに開発した格納式シートや、エンジン関連のユニット部品などが、トヨタ自動車の新型「ランドクルーザー」に採用されたことを発表した。
具体的には、7人乗り仕様のサードシートを床下に格納できる機構を開発。セカンドシートを折りたたみ、サードシートを格納することでフルフラットのラゲッジスペースを実現。大きさや長さを気にせず、さまざまな荷物が積載可能となり、利便性向上に貢献したとしている。また、「ZX」「VX」「GR SPORT(7人乗り仕様)」では、スイッチを押すだけでサードシートが自動的に格納、復帰する構造を盛り込んだ。
また、フロントシートとサードシートのシートバックボードには、植物材料のケナフ繊維と石油由来のポリプロピレン(PP)を混合した基材を採用。従来のPP基材に比べ約20%の軽量化を実現。ケナフの活用と部品の軽量化により、自動車のCO2排出量を削減し、カーボンニュートラルにも貢献しているという。
さらに、新開発の「オイルミストセパレーター」「樹脂製シリンダーヘッドカバー」「多塵地向けエアクリーナー」も採用され、ランドクルーザーの信頼性・耐久性・悪路走破性の進化に寄与したとしている。