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マツダ、「CX-5」商品改良 オフロードテイストの「フィールドジャーニー」などテイストの異なる3つの特別仕様車も
2021年11月8日 11:30
- 2021年11月8日 受注開始
- 267万8500円~407万5500円
マツダは11月8日、「CX-5」を商品改良して受注を開始した。発売は12月上旬を予定し、価格は267万8500円~407万5500円。
今回の商品改良では、新世代商品で開発した技術の採用によるダイナミクス性能の進化や利便性と安全性の向上を実施するとともに、スポーティ仕様の「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」、都会と自然を自由に行き来する人に向けた「Field Jorney(フィールドジャーニー)」という2つの特別仕様車を設定したのが新しい。加えて従来から設定のある、美しさや作り込みにさらなる特別感を加えた特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」と合わせてテイストの違う3つのグレードが設定された。
全体としては、SUVらしい力強さと都会的でエレガントな美しさを融合したデザインに仕上げるため、フロントフェイス・フロントグリルの意匠の大幅変更に加え、前後ランプもランプ外形とランプユニットのデザインを変更。また、新たに外板色「ジルコンサンドメタリック」を追加したのも大きなポイントとなっている。
ダイナミクス性能の進化では、現行「MAZDA3」より採用している車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」の考え方を取り入れ、長時間運転しても疲労感の少ない運動性能を目指し、さらに快適性・静粛性も向上。走行シーンに応じ、スイッチの操作1つで任意に走行モードが切り替えられる「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(略称:Mi-DRIVE[ミードライブ])」を新採用。オンロードからオフロードまでマツダらしい人馬一体感をさらに高めたという。
また、SUVの機能性として重視される荷室のフラット化や防水加工(Field Jorney専用装備)により、荷物の出し入れや使い勝手が向上するとともに、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートを新設定し、アウトドアだけでなく日常の買い物シーンなどにおける利便性も向上させている。さらに、アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)の進化やクルージング&トラフィック・サポート(CTS)の採用により、安心・安全で快適な運転をサポートする。ALHについてはグレアフリー(防眩)ハイビームLEDを従来の12分割から20分割とし、夜間の視認性を高めてドライバーの危険認知をサポートする。
ガソリンモデル価格表
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
20S Smart Edition | 直列4気筒DOHC 2.0リッター | 6速AT | 2WD(FF) | 2,678,500円 |
4WD | 2,909,500円 | |||
20S Proactive | 2WD(FF) | 2,909,500円 | ||
4WD | 3,140,500円 | |||
20S Black Tone Edition | 2WD(FF) | 3,041,500円 | ||
4WD | 3,272,500円 | |||
20S Field Journey | 4WD | 3,234,000円 | ||
25S L Package | 直列4気筒DOHC 2.5リッター | 2WD(FF) | 3,201,000円 | |
4WD | 3,432,000円 | |||
25S Sports Appearance | 2WD(FF) | 3,256,000円 | ||
4WD | 3,487,000円 | |||
25S Exclusive Mode | 2WD(FF) | 3,525,500円 | ||
4WD | 3,756,500円 |
ディーゼルモデル価格表
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
XD Smart Edition | 直列4気筒DOHC 2.2リッターディーゼルターボ | 6速AT | 2WD(FF) | 2,997,500円 |
4WD | 3,228,500円 | |||
6速MT | 2WD(FF) | 2,997,500円 | ||
4WD | 3,228,500円 | |||
XD Proactive | 6速AT | 2WD(FF) | 3,228,500円 | |
4WD | 3,459,500円 | |||
6速MT | 2WD(FF) | 3,228,500円 | ||
4WD | 3,459,500円 | |||
XD Black Tone Edition | 6速AT | 2WD(FF) | 3,360,500円 | |
4WD | 3,591,500円 | |||
XD Sports Appearance | 6速AT | 2WD(FF) | 3,575,000円 | |
4WD | 3,806,000円 | |||
XD Field Journey | 6速AT | 4WD | 3,553,000円 | |
XD L Package | 6速AT | 2WD(FF) | 3,520,000円 | |
4WD | 3,751,000円 | |||
6速MT | 2WD(FF) | 3,520,000円 | ||
4WD | 3,751,000円 | |||
XD Exclusive Mode | 6速AT | 2WD(FF) | 3,844,500円 | |
4WD | 4,075,500円 | |||
6速MT | 2WD(FF) | 3,844,500円 | ||
4WD | 4,075,500円 |
デザインの進化
エクステリアデザインにおいては、キャラクターラインの使用を極力抑え、面の動きと外光を反射した時に見せるリフレクションによって造形や質感を強調。フロントエンド、リアエンドを中心にCX-5の洗練された塊感に、SUVらしい力強さが加わった新デザインを採用。
フロントまわりでは線ではなく面で表現することにより、頑強なフレームのようなタフな逞しさが感じられる特徴的なシグネチャーウイングを採用した。また、網状の面的な表現から奥行きを感じさせる立体的なピースをフローティングさせて、先進性と力強さを見せる表現へと深化させている。ランプ類についてはランプ外形とランプユニットのデザインを変更し、水平方向の広がりを感じさせる4つの横長楕円のLEDを採用している。
ダイナミクス性能の進化
SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREの考え方を適用し、ボディ、サスペンション、シートの機能を進化させ、「より自然な感覚で運転」できることを追求。新たにオンロードからオフロードまでマツダらしい人馬一体感を高めるMi-DRIVEを採用し、従来のドライブセレクションにおける燃費と走行性能のベストバランスを追求した「NORMAL」、エンジンやATの制御において、ドライバーの操作に対する応答性を優先した特性へと切り替えることでワインディングや高速道路などでより俊敏な加速感が得られる「SPORT」に加え、新たにトラクション重視の特性で高い走破性が得られ、未舗装路から深雪道などの悪路走行を含むアウトドア走行に最適な「OFF-ROAD」モード(Field Jorney専用装備)を設定した。
また、車体フレームに減衰構造を採用するとともに、車体とシートフレームの取り付け剛性を向上。合わせてスプリング・ダンパー特性の見直しを実施したほか、操縦安定性・乗り心地・NVH性能を一緒に作り込むことで、新たな人馬一体感を実現し、粗粒路でのロードノイズを大きく低減させている。
日常の使い勝手を向上し、多様化するSUVニーズに対応
インテリアでは、フロアボードを上段、下段、前後2分割を可能にし、ラゲッジフロアはテールゲートの開口部との段差をなくしたことで使い勝手が向上したほか、フロア下のサブトランク容量を拡大。Field Jorneyでは上下可動、前後2分割スライド、裏面防水ボード&サブトランクボックス防水加工の3つの機能を併せ持ったリバーシブルラゲッジボードを採用した。
また、スマートフォンをトレイに置くだけで充電できるQi規格対応のワイヤレスチャージャーを設定。バンパー中央下部のセンサーが足の動きを感知するとリフトゲートの開閉が行なえるハンズフリー機能付きパワーリフトゲートを装備する。
特別仕様車「Sports Appearance」
デザイン面では全体をブラックでまとめ、成熟した大人のスポーツマインドを刺激する赤のアクセントを効かせたデザインを採用。
フロントグリル、シグネチャーウイング、バンパー下部、ホイールアーチ、ドア下ガーニッシュ、ドアミラーまで深い光沢によって精悍さを際立たせるブラックで引き締め、ホイールもブラックメタリック塗装の19インチを採用した。
また、フロントグリルに入るアクセントの赤色には、初代ロードスターのクラシックレッドを使用しているのがポイントとなる。
特別仕様車「Field Jorney」
Field Jorneyは、家族や仲間と日常生活もアウトドアライフも楽しむために、都会と自然を自由に行き来するユーザーに向けた特別仕様車。
デザインでは専用外装により大自然の逞しさや力強さに引けを取らないタフさを追求しており、エクステリアではシルバー塗装のフロント&リアバンパーセンターガーニッシュやサイドガーニッシュに加え、ブラックのドアミラーやグレーメタリック塗装の17インチアルミホイールを採用するとともにオールシーズンタイヤを標準装備。
インテリアでは、フロントグリルのアクセントに使用したライムグリーンをシートステッチやパイピング、エアコンルーバーにも採用。また、ラゲッジルームにリバーシブルボードを採用するとともに、Mi-DRIVEにオフロード・モードを設定した。