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トヨタ紡織、「CES 2022」にCASEやMaaS社会に向けた車室空間ソリューションを出展
2021年12月16日 17:26
- 2022年1月5日~1月8日 開催
多様な移動ニーズや利用シーンに合わせた未来の移動空間を提案
トヨタ紡織は、2022年1月5日~1月8日にアメリカのラスベガスで開催される「CES 2022」に出展し、MaaS社会に向けた車室空間ソリューションとして、将来の自動運転を想定した2つの車室空間を提案すると発表した。また、1月5日~1月31日の期間に開催されるオンライン展示会では、映像でその内容を確認できるとしている。
MaaSシェアライド空間コンセプト「MX221(Mobility Experience 2022 1st model)」
2030年以降の自動運転レベル4を想定し、都市部でのシェアモビリティの車室空間について、「Diversatility(Versatility×Diversity=汎用性×多様性の造語)」をコンセプトテーマに、シートレイアウトや内装アイテムを変更することで、多様な移動ニーズや利用シーンに合わせた空間を提案するモデル。乗員の状態やシーンに応じて空調や照明、音響、香り、振動刺激、映像を最適に制御する先進システムを搭載し、新たな価値を提供するとしている。
このMX221は、トヨタグループのジェイテクト、アイシン、デンソー、豊田合成、東海理化とトヨタ紡織の6社連携による先進先行技術を搭載。
主な搭載アイテムは「クリーン維持システム」「シームレス乗降システム」「空間サービスシステム」「ヘルス&セーフティシステム」「多様な空間システム」「サステナブルシステム」で、多様なユーザーに合わせて可変できるシートレイアウトグレードのほか、シートモジュールやシート構成部品が脱着・交換できる構造としている。
MaaSサービス空間コンセプト「MOOX(MOBILE×BOXの造語)」
ビジネスやエンターテインメントなど、さまざまなサービスで空間活用されることを想定したMaaS空間を提案。用途に応じてシートや内装アイテムを脱着交換して、効率的に空間をアレンジできるテイラードスペースシステムを搭載。また、車両位置情報と連動したコンテンツ提供や、乗員行動や感情を推定し、状態を誘導する五感制御システムで、新たな体験を提供するものとしている。
主な搭載アイテムは、透明ディスプレイや五感刺激デバイスを活用したバーチャルツアーコンテンツの体験、非接触による乗員の状態モニタリング、非稼働時の深紫外線除菌システムなど。
トヨタ紡織は、CASEやMaaSの進化スピードが加速し、自動車に対するクライアントニーズが大きく変化する中で、移動空間の新価値創造を主導する「インテリアスペースクリエイター」を目指すとしている。