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東海理化、異形ステアリングの「ステアバイワイヤコントロールユニット」公開

2022年1月19日~21日 開催

東海理化が公開した異形ステアリング「ステアバイワイヤコントロールユニット」

 東京ビッグサイトで1月19日~21日の期間開催される「第14回 オートモーティブワールド」。東海理化は、異形ステアリングの「ステアバイワイヤコントロールユニット」を展示した。

異形ステアリングを可能にする「ステアバイワイヤコントロールユニット」

ゲームのステアリングコントローラーのよう

 同社が公開したステアバイワイヤコントロールユニットは、ステアバイワイヤシステムを採用する超小型モビリティやMaas車両向けに新開発したコントロールユニット。

 従来のステアリングシステムは、ステアリングとステアリングラックをシャフトでつないでステアリングを多回転操作する必要があったが、ステアバイワイヤではステアリングラックにモーターを搭載し、ステアリングからは電気信号でタイヤを操作するので、多回転操作する必要がなくなりステアリングの形状も自由となる。

 展示されたコントロールユニットには、ドライビングに必要なターンスイッチ、ワイパスイッチやシフタなどのスイッチ類やディスプレイ、センサを集約、コネクタ1つで車両との接続が可能。車両ごとのコンセプトに合わせた操舵反力フィーリングの調整が可能という。

【東海理化】ステアバイワイヤシステムに対応した「ステアバイワイヤコントロールユニット」を新開発

電動格納機能付き電子ミラー「フェンダー付けデジタルアウターミラー」

電動格納機能付き電子ミラーの「フェンダー付けデジタルアウターミラー」
ウインカーや足下照明などの機能も集約している

 同ブースには、自動車のフェンダー部に搭載する電動格納機能付き電子ミラー「フェンダー付けデジタルアウターミラー」も展示されていた。フェンダー部へ電子ミラーを設置することで、ドアミラー位置に配置していた従来の電子ミラーよりも広範囲な視野を確保、電動格納することによりカメラの汚れも防止。ウインカーなどの機能も集約された。

 将来的にはミラーに搭載されているイルミネーション機能を活用して自動運転走行していることを周囲に知らせるコミュニケーション機能への活用も考えているという。

 東海理化ブースでは、そのほかにも東京2020 オリンピック・パラリンピック選手村を走行した自動運転車両に搭載された車両後方・側方を一括で視認できる統合電子ミラーシステムなど、MaaSや自動運転を見据えた技術の展示を展開している。

東京2020 オリンピック・パラリンピック選手村を走行した自動運転車両に搭載された車両後方・側方を一括で視認できる統合電子ミラーシステム。複数のカメラの映像を合成してモニターに表示する