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愛知製鋼、電動車用駆動ユニット「eアクスル」向け部品の新たな生産ラインを稼働

2022年1月20日 発表

機械加工(切削)・冷間鍛造・機械加工(仕上げ)を一貫で実施する全自動ライン

電動車搭載部品の新規開発と量産体制整備を強化

 愛知製鋼は1月20日、電動車用駆動ユニット「e アクスル」向け新部品としてeアクスル向けアウトプットシャフトの生産ライン竣工式を行ない、稼働開始すると発表した。

 eアクスル向けアウトプットシャフトは、電動車用駆動ユニットに採用される部品で、電動車向け部品には、航続距離を伸ばすための高強度・軽量化や静粛性確保(ノイズ低減)のための高精度化が強く求められることから、今回竣工したラインは、愛知製鋼が長年培ってきた鍛造技術と優れた設計品質、一貫ラインなどの特徴を備えた最新鋭のものになっているという。

新ラインで生産するアウトプットシャフト 内径スプラインの断面図
製造工程
eアクスル搭載イメージ(画像はイメージ。実際の正確な構造・形状とは異なる)

今回竣工した新しい生産ラインの特徴

長年培ってきた高度な鍛造技術

 中空形状の長軸部品に内径スプラインを冷間鍛造により、精密に成形することで材料の無駄なく高強度・軽量化、高精度化を実現。

ニーズに応える優れた設計品質

 従来クライアントが実施していた複雑な機械加工工程を集約し、より完成部品に近い、高付加価値な製品を提供。

一貫ラインによる競争力強化

 機械加工(切削)・冷間鍛造・機械加工(仕上げ)・検査工程を整流化。全自動一貫生産ラインで、リードタイム短縮および物流コスト削減。

 愛知製鋼は、2050年のカーボンニュートラル実現と将来の生き残り戦略の一環として、今後の需要増が見込まれる電動車搭載部品の新規開発と量産体制整備を、積極的に推進しているという。

本設備の概要

設備名称:eアクスル向けアウトプットシャフト新生産ライン
設置場所:当社鍛造工場内(東海市新宝町)
設備構成:冷間成形機、機械加工機、検査設備など
生産能力:2万個/月
投資金額:4億5000万円