ニュース

スーパー耐久シリーズ2022開幕戦鈴鹿 全8クラス優勝マシン紹介

2022年3月19~20日 開催

ENEOS スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by Hankook第1戦「SUZUKA 5時間耐久レース」が開催された

 3月19~20日に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)にて「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by Hankook第1戦 SUZUKA 5時間耐久レース」が開催された。FIA-GT3車両が参戦するST-Xクラスから1500cc以下の車両のST-5クラスまでの8つのクラスに集まったマシンは国内外のバリエーション豊かな50台。世界中のレーシングシーンで活躍するFIA-GT3車両やGT4車両から、街で日常的に見かける1500cc以下のコンパクトカー、昨年新設されたST-Qクラスからエントリーされたメーカーの開発車両までもが5時間の長丁場を走った。

 本記事ではこの開幕戦の各クラスの優勝マシンを紹介していく。

ST-Xクラス

 FIA-GT3車両で競われるスーパー耐久シリーズのトップカテゴリー。「ポルシェ GT3R」「メルセデスAMG GT3」「レクサス RC F GT3」「日産 GT-R NISMO GT-3」の4車種6台で競われ、5時間のレースを制したのは81号車の「GTNET MOTOR SPORTSのDAISHIN GT3 GT-R」だった。予選でトップタイムをマークし決勝でも終始リードし続けた「ポルシェセンター岡崎911GT3R」はフィニッシュまで残り20分弱でクラッシュに見舞われ124周でレースを終え波乱の開幕戦を印象付けた。

ST-Xクラス1位(132Lap) 81号車 DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗/坂口夏月)

ST-Zクラス

 GT4車両で競われるST-Zクラスを制したのは、SHADE RACINGの885号車「シェイドレーシングGR SUPRA GT4」。参加台数は7台で「ポルシェ ケイマンGT4 RS/GT4 MR」「ジネッタG55 GT4」「メルセデスAMG GT4」と3台の「GRスープラGT4」で競われた。

ST-Zクラス1位(124Lap) 885号車 シェイドレーシングGR SUPRA GT4(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)

ST-TCRクラス

 2台の「ホンダシビックTCR」同士の戦いを制したのは75号車「Team Noah Honda CIVIC TCR」。

ST-TCRクラス1位(121Lap) 75号車 Team Noah Honda CIVIC TCR(塚田利郎/蘇武喜和/霜野誠友/和田慎吾)

ST-Qクラス

 参加台数は5台で、それぞれが水素やバイオディーゼルなどカーボンニュートラル燃料を使った車両など、各メーカーの開発車両ゆえに速さの優劣は意味をなさないが、公式記録でもっとも周回数を重ねたのは3号車「ENDRESS SPORTSのENDRESS AMG GT4」でST-Zを凌ぐ125周を走行した。また、車種的に直接のライバルとなる「ORC ROOKIE GR86 CNF Concept」と「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」は115Lapと同一周回数ながら僅差で2位となった。

ST-Qクラス1位(125Lap) 3号車 ENDRESS AMG GT4(小川諒/菅波冬悟/川端伸太朗)

ST-1クラス

 参加台数は3台。KsフロンティアKTMカーズの「シンティアム アップル KTM(KTM GT-X)」が125周でクラス優勝し、「muta Racing GR SUPRA」「D'station Vantage GT8R」が124周で続いた。

ST-1クラス1位(125Lap) 2号車 シンティアム アップル KTM(IDA TAIYO/高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)

ST-2クラス

 トヨタ「GRヤリス」、スバル「WRX STI」、三菱「ランサーエボリューションX」ら4WDターボ勢と本田技研工業の自己啓発チームによる「シビック TYPE-R(FK8)」の計7台が参戦。ST-2クラスを制したのは225号車「KTMS KOBETOYOPET MOTOR SPORTSのKTMS GR YARIS」だった。

ST-2クラス1位(118Lap) 225号車 KTMS GR YARIS(平良響/荒川麟/奥住慈英)

ST-3クラス

 参加台数は6台。3台の日産「フェアレディZ」、2台のレクサス「RC350」を抑えST-3クラスを制したのは埼玉トヨペット Green Brave「クラウンRS」。

ST-2クラス1位(120Lap) 52号車 埼玉トヨペットGBクラウンRS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰)

ST-5クラス

 参加台数は最多となる14台。うち8台が「マツダ2/デミオ」、「ロードスター」とマツダ車の参加が多く成績も上位4台をマツダ車が占めたST-5クラス。クラス優勝を飾った日本自動車大学校の「OHLINS Roadster NATS」と2位の「odula TONE MOTULロードスター」の差は5時間走ってわずか2.814秒だった。

ST-5クラス1位(111Lap) 72号車 OHLINS Roadster NATS(山野哲也/金井亮忠/野島俊哉)

 次戦は6月3~5日に、富士スピードウェイ(静岡県小山町)にて「第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」が開催される。シリーズ最長の24時間レースだ。