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ZF、2022年シーズンのモータースポーツ活動を発表 「チームクニミツ」へのサポートも継続

2022年4月8日 発表

ZFは2022年シーズンも、SUPER GTのGT500クラスに参戦するチームクニミツをサポートする

技術革新と信頼性向上などを目指しモータースポーツ活動を実施

 ゼット・エフ・ジャパンは4月8日、2022年シーズンのモータースポーツ活動を発表した。ZFは乗用車や大型商用車、産業用機器などに提供する技術の革新性と信頼性向上、およびZFブランド構築を目的に、毎年世界中のさまざまなモータースポーツに参画している。

日本国内におけるモータースポーツ活動

 最重要市場の1つである日本では、2013年にシリーズパートナーとして参入して以来、SUPER GTを中心に活動を継続。2014年からはクラッチシステムがGT500クラスのマシンに採用され、SUPER GTは今年でシーズンパートナー10年目、GT500クラスへのクラッチ供給は9シーズン目を迎えている。

 また、2018年にチームクニミツとスポンサーシップ契約を結び、山本尚貴選手/ジェンソン・バトン選手のチャンピオン獲得をサポート。2020年シーズンも最終戦で山本尚貴選手/牧野任祐選手が駆るホンダ「NSX-GT」が2年ぶりにチャンピオンを獲得。2022年シーズンも再度王座奪還を目指すべくチームクニミツへのスポンサーシップを継続し、レースをサポートするとしている。

コミュニケーション活動も注力

南武果歩さんをZFモータースポーツサポーターとして起用

 日本国内ではレースの現場やSNSなどを通じ、モータースポーツの魅力とZFを幅広い自動車ファンに紹介する活動を実施。2021年はデジタルプラットフォーム「note」に立ち上げたZFの情報ページ「モタスポ!Park」にて、フォトダイアリーなどを通じてレースに関するさまざまな情報を伝えてきたが、2022年はSUPER GTレースの模様やサーキットの舞台裏、技術解説など、写真を使って分かりやすく伝えるコンテンツを計画している。

 さらに、SUPER GTにおいて顕著な活躍を見せたメカニックを表彰する「ZFアワード」も継続。2022年は全8戦ごとに優秀チームを選出し、賞金を授与する予定という。

 そのほかにも、SUPER GT各レースをオンライン観戦し、SNSなどを通じて独自の感想や関連情報を発信するZFモータースポーツサポーターとして、新人の南武果歩(なんぶ かほ)さんを起用。一部のラウンドではサーキットに足を運び、ZFアワード授賞式のアシスタントなど務める予定とのこと。

グローバルなモータースポーツ活動

 世界各地の市街地サーキットを舞台としている「フォーミュラE選手権」を柱として、チームで初めてネット・カーボン・ニュートラル(二酸化炭素排出量実質ゼロ)の認証を2021年に取得し、2022年シーズンも参戦する「マヒンドラレーシング」とのテクニカルパートナーシップを継続。現在行なわれている「シーズン8」では、ZFのサスペンション技術と昨シーズンデビューした電気モーター、インバータ、トランスミッションを一体化した新しいパワートレーンを搭載したマシンで参戦している。

 F1では、2021年シーズンに続きフェラーリとハースがZFのダンパーを使用。またZFの製品・技術はル・マン24時間を含むWEC(世界耐久選手権)、ダカールラリー、ニュルブルクリンク24時間レースや世界各国で開催されるポルシェ・カレラカップの車両にも搭載されている。

フォーミュラE選手権ではマヒンドラレーシングとテクニカルパートナーシップを継続中

ZFジャパン 多田直純社長のコメント

 ZFにとって、日本のモータースポーツ界との関係構築は非常に重要です。今シーズンもSUPER GTのシリーズパートナーを継続できることを大変光栄に思います。また、5年目を迎えたチームクニミツとの提携関係も、ますます充実したものになると期待しています。そのほか、お子さまからエンジニアの方々まで、幅広い皆さまに楽しんでいただくことを目的とした情報の提供や、SUPER GTで活躍したメカニックを表彰する「ZFアワード」も継続します。こうした活動が日本の自動車産業とモータースポーツの発展にお役に立てれば幸いです。最後になりましたが、新型コロナウイルスの影響などでモータースポーツや自動車産業がまだ困難な状況にある中、GTアソシエイションほか関係者の方々のご尽力でレースが開催され、今シーズンも皆さまに元気をお届けするお手伝いができることを心より感謝いたします。