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パイオニア、元セレンスCEOのサンジェイ・ダワン氏が取締役会長に就任 ソリューションサービス企業への変革を加速

2022年7月6日 発表

パイオニアの取締役会長に、元セレンスCEOのサンジェイ・ダワン氏が就任した

 パイオニアは7月6日、元セレンス(Cerence Inc.)の社長 兼 CEOであるサンジェイ・ダワン(Sanjay Dhawan)氏が、6月30日付で取締役会長に就任したと発表した。

 パイオニアは2025年に向けた企業ビジョン、「未来の移動体験を創ります -Creating the Future of Mobility Experiences」の実現を目指していて、ダワン氏の深い洞察力と知識、業界内の幅広いネットワークにより、さまざまなモビリティの課題を「モノ×コト」で解決するソリューションサービス企業への変革を加速させるのが狙い。

 ダワン氏は、デバイス、センサー、クラウド、データインテリジェンスなどを融合したIoTソリューションの構築を専門に、ソフトウェア技術、自動車産業、人工知能(AI)および機械学習(ML)アプリケーションの分野を30年以上にわたって牽引してきた人物。

 現在、複数の業界に向けて高価値AIソフトウェアソリューションを提供するSymphonyAIのCEOを務めている同氏は、2010年から約10年間Harmanに在籍し、同社のSymphony Teleca部門のCEOとHarman Connected Servicesの社長を兼務。その後、全世界で60社以上のOEM顧客、3億5000万台以上の車両向けモビリティエコシステムにAIアシスタントを提供するリーディングカンパニー、セレンスの社長 兼 CEOに着任。セレンス在任中の2021年6月には、移動体験を革新する対話型AIを活用したインフォテインメントソリューションの開発に向け、パイオニアと戦略的パートナーシップを締結している。

 今回パイオニアの取締役会長就任にあたりダウン氏は、「長年培った確かなモノ創り力を持つパイオニアに取締役会長として参画し、私の経験と知識を提供できることを光栄に思います。自動車業界は、コネクテッドカーやEV(電気自動車)、自動運転技術によって日々劇的に変化しています。変革におけるスピードと本質を適切にすり合わせることで、パイオニアは自動車業界の未来を創ることができると確信しています。経営陣や取締役会と協力し、パイオニアの企業ビジョンを実現することを楽しみにしています」とコメントしている。

 また、パイオニア代表取締役 兼 社長執行役員の矢原史朗氏は「自動車向けのテクノロジー、SaaSにおける豊富な知見と、グローバルなネットワークを持つダワン氏を迎えられることは、ソリューションサービス企業へ向けて変革を進めるパイオニアにとって極めて大きな力になると感じています。さまざまな“世界初”の商品を開発してきた当社のDNAと、新しいソリューションビジネスの知見が融合することで、これまで以上のスピードで革新的な新しい価値提案ができるようになると確信しています」と述べている。

新任取締役会長 サンジェイ・ダワン(Sanjay Dhawan)氏略歴

1989年:Director at Advanced Micro Devices
1996年:President & CEO of StarNet Technologies Inc. (acquired by Netopia)
1999年:VP of Business Development at Netopia
2000年:President & CEO of Inkra Networks
2006年:President & COO of Aricent
2010年:President & CEO of Symphony Teleca (acquired by Harman)
2015年:President of Harman Connected Services; CTO of Harman
2019年:President & CEO of Cerence Inc.
2022年:CEO of SymphonyAI
2022年6月:パイオニア入社 取締役会長 就任