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パイオニアの新商品「NP1」について常務執行役員の坂本雅人氏に聞く 「目指すはナイトライダーの世界観」

ドライビングパートナー「NP1」について、パイオニア株式会社の常務執行役員でNP事業本部長 兼 デザイン部担当の坂本雅人氏に話を聞いた

 パイオニアが3月2日に発売した会話する「NP1(エヌピーワン)」。パっと見はドライブレコーダーのようだが、音声でルート案内をしたり、車室内をオンライン化するWi-Fi機能を搭載したり、映像をクラウド上にも保存するドライブレコーダーとしても機能する優れモノだ。

 NP1は118×36×93mm(幅×高さ×奥行き)という小型ボディに前後一体型2カメラと車室内環境に最適なマイク・スピーカーシステムを搭載し、幅広い車種のフロントガラスへ取り付けることが可能なデバイス。新開発のモビリティAIプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス)」を初採用しており、音声だけで操作や検索が行なえるのが最大の特徴だ。通信の常時接続によって最新の地図や機能で音声によるルート案内や情報提供を可能にするとともに、自動車業界向けに音声認識技術を提供する米Cerence社の自然対話型音声認識エンジンを採用し、ドライビングパーソナル音声AIと組み合わせることでクルマに最適化した音声コミュニケーションを実現している。

 NP1を語るうえで欠かせない機能が「もっとカーライフ++(プラスプラス)」と呼ばれるものだ。今後はアップデートにより新サービスが追加されていく。なお、発売時には地図画面とドラレコ画面を車外の人と共有できるドライブコミュニケーションツール「ドライブコール」機能と、「桜の名所 上野公園が近くにあります」といった運転が楽しくなる情報を届ける「ドライブトピック」機能を搭載する。中でもドライブコールは、ドライバーはNP1のカメラとマイクを通じて、スマホやタブレットを持つ車外の人と情報を共有するというもので、車外の人も一緒にドライブしているような感覚が得られ、実に楽しい機能となっている。

 そんなNP1について、パイオニアの常務執行役員でNP事業本部長の坂本雅人氏に話を聞くことができたので、その模様をレポートしたい。

NP1の本体サイズは118×36×93mm(幅×高さ×奥行き)で、前後一体型2カメラとマイク・スピーカーシステムを搭載。CPUにスマートフォンでも使われるクアルコム製を採用したほか、カメラはSTARVIS技術を搭載するソニー製CMOSセンサーを採用し、前方カメラおよび車内/後方カメラはフルHD画質(1920×1080ピクセル)、有効画素数はともに約200万画素

もっと便利で安全に、クルマの中で過ごす時間を楽しくするサービスを生み出そう

――まずは3月2日に正式発売となりました。予約状況や販売店・ユーザーからどのような声が届いているでしょうか。

坂本氏:そうですね、おかげさまで最初の出だしは好調で、販売台数は想定の範囲内で推移しています。新しいものが好きな方は、販売開始と同時にすぐECでご予約されるのでしょうが、NP1は実際に体験して初めてよさが伝わる体験型プロダクトなので、今後は各量販店さまと連携した体験会を開催してまいります。そしてリアル店舗から販売が加速され、そのあとにECが伸びてくる、そう見込んでいます。

 すでにAmazonのAlexa(アレクサ)などを使われている方は想像できると思いますが、音声操作に慣れていない方は1度見て、触っていただかないとそのよさが伝わらないのではないでしょうか。やっとその体験会の準備ができた段階です。

――2018年に「パイオニア再生プラン」を発表し、2020年に矢原社長が就任されて経営再建にまい進されました。NP1の発表会でも「よいアイデアをマネタイズできるようにしっかりと戦略を突き詰めること」「縦割りや官僚主義を徹底的に排除して意思決定のスピードを速めること」「もの作りの強さだけにこだわり続けるのではなく、データを活用したサービス事業の成長に投資をすること」に注力された話がありましたが、その道のりは平たんなものではなかったと推測します。生え抜きのエンジニアである坂本さんに、改めてその苦労した点、また2期連続で黒字達成できたポイントを教えてください。

坂本氏:まず、会社を筋肉質にするために今までの仕事を見直す、無駄の排除を徹底的にやりました。もちろん技術だけじゃなくて生産から普段の仕事そのものまで、しっかりと効率よくしましょうということでさまざまなことをやりました。

 技術・サービスでいうと、長年培ってきたもの作りのノウハウがあって、だからこそ高い品質が要求される自動車部品としてもお客さまにご満足いただけるものを作ってきた自負があります。一方でいろいろな規定がありまして、それらを1度見直しましょうと。時代に即してないものはダイエットし、時代に即しているものは取り入れなければいけない。同じクオリティを保ちながらスピードを上げて今まで通りのいいものを作る、ということをやりました。

 あとはやはり、このNP1もそうですが、モノとサービスをしっかりとリンクさせなければいけないということで、サービス事業に向けたマインドのチェンジを図りました。サービス事業というのはものすごくスピードが速いので、そのスピードに合わせた技術的な取り組みであったり、開発期間であったり、それらを見直して適用できるように変えました。しっかりダイエットして効率を上げるとともに、新しいミッションにチャレンジしていく、その両軸で進めてきました。

再生プランの際に「筋肉質にするというのを徹底的にやった」と語る坂本氏

――NP1が開発されるきっかけとなったのは、車内における機器の操作や情報の確認がストレスになっていたとのことですが、これはカーナビメーカーとしてある意味自己否定している部分もあるかと思います。モニターのないナビを作るにあたって社内でどういった議論があったのでしょうか。また従来のカーナビとの住み分けについてもお考えをお聞かせください。

坂本氏:音声操作に否定的な意見はありませんでした。なぜかと言うと、今、車室内にはディスプレイがたくさんあって、これはきれいでカッコいいですよね。そういうデザイン性はもちろんいいし、例えば弊社がカロッツェリアブランドで展開しているディスプレイオーディオやナビであっても、やっぱりグラフィカルで美しい。それがいいという方も当然たくさんいらっしゃって、あとはやっぱり地図で見た方がいいという方もいらっしゃる。そこは否定するポイントじゃないんです。クルマにはさまざまな機能や車載器が搭載され、操作するディスプレイやタッチパネルやボタンなど、運転の操作は複雑化しリスクも生まれました。でも、リスクがある一方で、スマホや車載器、そしてクルマ自体の進化により、できること(オポチュニティ)もどんどん増えています。「自動運転が当たり前の世界が来るまでには、まだ時間があるじゃないか、その間にできることって絶対あるよね」「車載器の複雑な操作から解放されて、もっと便利で安全に、クルマの中で過ごす時間を楽しくするサービスを生み出そう」という議論の中、NP1は誕生しました。

 開発にあたっては前を向いて運転しながら会話だけで案内をする、子供のころに憧れたナイトライダーの世界観を実現することが必要なのではないか、と考えました。もう1つ、どのクルマにも付けられるものがあれば、いろいろな方が新しいUX(ユーザーエクスペリエンス)のことを喜んでいただけるのではないかと考えました。というのは、今後もモニターありのカーナビを共存させていきますが、昨今、DIN商品を置く間口が減ってきているという課題があるからです。

 しかしナイトライダーと言ってもみんな分からなくて、45歳以上じゃないと分かってもらえないんですよね(笑)。

――今回のNP1では新しいモビリティAIプラットフォーム「Piomatix」を初採用されました。プラットフォームということでNP1の根幹となる部分かと思いますが、改めてPiomatixがどういうものなのか、また今後Piomatixを用いてどういう発展をさせていくのか教えてください。

坂本氏:まず形としてはエッジ端末とクラウドがあり、これが連結して両輪でサービスを提供するというのが大きな形です。仕組みそのものはPiomatixで、ソフトウェアで言うとOSがあってそのうえにいろいろなミドルウェアがあり、そのうえにアプリケーションがある。そのOS、ミドルウェア、アプリケーション、HMI(ヒューマンマシンインターフェイス)が土台となり、ソフトウェアで言うとその土台がまさにPiomatixで、その土台がネットワーク・エッジ側とクラウド側に分かれていて、例えばNP1用のアプリケーションとかカーナビ用のアプリケーション、ドライブレコーダー用のアプリケーションが乗っていきます。なのでNP1で言うと多くの部分をPiomatixが担っていて、今後追加できるようなものも含めてアプリケーションをPiomatixに乗っけていくイメージです。

 スマホで言いますとiOSとかAndroidみたいなところがPiomatixで、そのうえのスマホアプリがいろいろとあるのですが、それが私が申し上げたアプリケーションになります。NP1も今後どんどんアップデートしていきますし、この春には「Amazon Alexa」アプリとの連携がされる予定です。今後のありたい姿としては、パイオニア以外の企業にも参加いただいていろいろなアプリケーション・サービスを展開し、そのアプリケーション・サービスを使う・使わないは個人の自由で、それをOTA(Over The Air)で3か月に1回追加していく。これはNP1がどんどん成長していくということで、スマート音声ナビ自体もパーソナライズで使う人それぞれにあったように成長していきますが、それ以外にできること自体も成長していくのです。

NP1は使っていくうちに成長するという魅力もあるという

――NP1の特徴として「スマート音声ナビ」「クラウドドライブレコーダー」「クルマWi-Fi」「もっとカーライフ++」の4点が挙げられると思います。それぞれ不可欠な機能だと思いますが、開発にあたって一番苦労された点を教えてください。また坂本さんが一番気に入られている(またはおススメの)機能も合わせて教えてください。

坂本氏:開発で難しかったのは、まずハードウェアで言うと本体にマイクやスピーカー、GPS、カメラ、クアルコム製のモバイルSoCなどいろいろなものが入っていて、それを詰め込むというのは結構ハードルが高くて、それが苦労したポイントの1つ。あとはソフトウェアで言うとPiomatixで、先ほどご説明したような形にすること自体がとても大変で、それを作り上げたというのが開発における重要なポイントかなと思ってます。

 既存のナビゲーションもスマホも音声で操作できますので、「ちゃんと案内してくれるし、そんなに変わらないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実際は音声できちんと説明するというのは非常に大変なことなのです。まるで助手席に優秀なパートナーがいるかのような“隣の人目線”で案内することってこんなに大変なんだっていう。「これまでのカーナビをちょっと応用してしゃべらせればいいじゃん」というものではなくて、やっぱり視点が違うというか難しいんですね。

 Piomatixには3つの特徴がありまして、今伝えるべき情報を取捨選択してしゃべるということをやっています。例えば、その“隣の人目線”で今ドライバーに必要な情報を言おうとか、「3つ目の信号を左」と伝える前にもっと大事な情報があればそれを言うなど、本当に隣にパートナーがいたらその人が見て、聞いて、感じて、考えていろいろ教えてくれる、それを目指しているのです。

 なのでナビゲーションといってもその連携と作り込みがとても難しくて、ある意味差別化要因ですし、そこをもっと賢くして成長させていきますが、そのあたりがやはり大変です。しかし、そここそ期待してほしいポイントになります。

――アップデートが適宜行なわれるのですね。

坂本氏:実は昨日もアップデートでどういうことをするかとか話し合いをしていました。アイデアはもともとあったのですが、それをいつアップデートして、より成長感を出していくか。そうしたことを企画としてずっとやり続けています。一応、アップデートのルーティンとしては3か月に1度と決めてますが、早く直さなくてはいけない問題があったらそれはすぐ対応しなければならないですし、そのようなところは臨機応変になります。

 お気に入りの機能はですね、だいたい気に入っちゃってるんですよ(笑)。なのでちょっと選択しなきゃいけないのに悩みますね。今までなかったという点で言うと、ドライブコール機能は面白いと思います。ドライブコール機能も企画段階では通信容量などいろいろと難しさがありました。

 あとはドライブトピック機能もこれからどんどん増えていきます。私たちだけで取得したトピックもどんどん増やしていますが、例えばサービスを専門とするパートナーさまと連携すれば、はとバス的なツアーがあちこちでできるようになる。無料で使える場合もありますし、どこかに旅行へ行ったから「じゃあ300円で案内してもらいましょう」といったこともあるかもしれません。現在、いろいろと準備しています。そういう発展性という意味でもとても面白いなと思っています。NP1はまだ出たばかりで、そのすごさを体感できてない方も多いのでなかなか分からないかもしれないですが、1年後には「ああ、そういうことね」となると思っていますし、なるようにしたいと思っています。

 あとはベタですけど隣の人目線のナビは、私も最初にプロトタイプを体験したときに「ああ、こういうことか」と、素直に驚きました。なのでもちろんお気に入りです(笑)。ドライブレコーダーとしてもトラブルになりそうな後方車の接近を通知する「後続車異常接近通知」機能を搭載していますし、あとは「写真撮って」とか「録画して」と言うだけで使えるのがすごく便利で、桜のシーズンは確実に使えますよね。結局全部になってしまいましたが(笑)、NP1の魅力をどんどん伝えていきたいなと思っています。

NP1のお気に入りのポイントは「全て」と言う

――ドライブレコーダーとしてはリアウィンドウに装着する後方用のカメラがオプションであるとうれしいです。

坂本氏:はい、それも検討していますが、本体に備わるカメラについてもさまざまに検討して装備しています。このカメラのいいところは、通常カメラの前方に加え、一体型の車内・後方カメラで、クルマの後方だけではなくある程度左右も撮れるので、360度とまでは言えませんが死角が少ない。また、クラウドとの連携でいざというときの撮影も担保されています。ご質問の後方用のオプションカメラについても、今後に向けて検討を進めています。

――NP1は通信の常時接続によって、常に最新の地図や機能で音声によるルート案内や情報提供を可能にしています。一方で実機に触れてみてネットワークにつながらないケースというのもあったので、そこは課題なのかと思いました。

坂本氏:基本はネットワークに常につながっていますので、おそらく認識のワードの部分、これは現在成長している段階なので少し戸惑うケースがあって、それでレスポンスができない場合があったのかなと思います。

 音声認識は本体で対応しており、難しい言葉はネットワークで対応しています。例えば運転中にすぐレスポンスしなければいけないものはネットワーク・エッジ側で認識し、検索ワードが難しいもの、例えば「駅の近くのおいしいラーメン屋を教えて」といったものは少し時間がかかってもいいからしっかり考えるというロジックです。クラウドの方はネットワーク・エッジ側のソフトウェアのバージョンアップをしなくてもいけるので、知らず知らずの間にバージョンアップしているというのも、今後体験できるようになります。

 モビリティAIプラットフォーム Piomatixの音声認識の部分も成長しますし、サービス面でもいろいろできるようになるので、各方面でNP1を成長させていこうと思っています。現状はその成長を図るバロメーターが分からないので、このスマートフォン専用アプリケーション「My NP1」で体感できるようにバージョンアップしようと思っており、それはOTAで準備しています。これができればレーダーチャート的に例えばナビの精度がレベル5まであったとしたら、これまで1だったものが現在は3になっているとかそういうことが体感できるようになります。

 また、NP1では生活圏とか非生活圏というのを裏で学んでいまして、自分の家のまわりでは余計なことはあまり言わないようにしています。毎回毎回、家の近くのスポットを紹介されても困りますよね。でも遠出したときはいろいろな情報をたくさん教えてほしい。それで自分(ユーザー)が住んでいるところとそうじゃないところを認識して、そのうえで「ドライブトピック」を言ったりしています。そのほかにも音声認識などいくつかのパラメータがありまして、それらの見せる化ができていないのでそれを感じていただけるともっといいかなと思っています。

 春にAmazon Alexaアプリとの連携、その後3か月ごとにアップデートを実施する予定なのですが、そこ(製品の成長)を感じていただくのも1つのサービスというか魅力というか、たまごっち的になってほしいと考えています。

――NP1は今後海外市場への展開も視野に入れているとのこと。言語は何か国語まで想定されているのでしょうか。また日本仕様のNP1と同様の機能を持たせていくのでしょうか?

坂本氏:価格帯とかサービスとかいろいろなものがありますが、当然グローバルでの展開も考えておりまして、言語はCerenceさんと連携しているので対応は大丈夫です。そういう意味での準備はできていますが、この日本のサービスをそのまま北米やインド、そのほかの地域に持って行ってもそれぞれの国でニーズが異なってきますので、そこはしっかり調査してニーズに合わせたサービスをアプリケーションとして展開していきたいと思います。Piomatixに言語を書いて、今あるアプリケーションを加えたり、必要なければ取ったりして現地向けとして発売する。かつ、例えば今回のNP1は4輪用ですが2輪用も検討していて、全世界的にNP1の世界観とサービスを提供していきたいと思います。

――地図データも問題ないのでしょうか。

坂本氏:そうですね、地図のベンダーさんがたくさんいらっしゃいまして、弊社は今までもそういうことをやっていますので大丈夫です。企画はしっかりと検討しております。

NP1はグローバルでの展開を視野に入れている

――4輪、2輪用のNP1を合わせ、売り上げ目標として2025年に300億円、2030年には1000億円のビジネスに成長させるとのお話がありました。世界の保有台数は4輪が約15億台、2輪が約7億台とのことですが、4輪と2輪それぞれ2025年までに何台、2030年までに何台を販売する目標でしょうか。

坂本氏:台数ははっきりと申し上げられないのですが、海外も含めて数十万台レベルをしっかりとやっていきたいと思っています。

 あとはやはり(サブスク型や買い切り型の)追加オプションというか、使いたくなるいろいろなサービスを提供する。年払いであったり月払いであったり、例えば観光案内アプリをピンポイントのスポット向けに100円ですとか毎月300円だけど無制限に使えますとか。そういうサービスも考えています。

――金額について、「ベーシックプラン」「バリュープラン」の2つの購入プランが用意されました。いまのところバリュープランの3年契約が一番長い契約となりますが、その後はどうなるのでしょうか。またWi-Fi機能を別途契約としたのは親切だと思う一方、組み込んだ方が契約時に分かりやすかったのかなとも思いますが、そのあたりのお考えをお聞かせください。

坂本氏:価格は通信とサービス利用料1年分が付く「ベーシックプラン」が6万5780円、通信とサービス利用料3年分が付く「バリュープラン」が9万3500円になります。現在はそのプランしかないのですが、ご要望に応じていくつか新しいプランを作れると思っていて、例えば2年プランの計画もあります。そこのご要望がまだつかみきれていないので、そこはちゃんとニーズをお伺いして設定しようということです。

 車載向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」(550円/日、1650円/月、1万3200円/年)については社内でも侃侃諤諤で、最初からプランに含んだ方がよいのではないかという声もありました。Wi-Fiの入れ込みに関しては、実際に販売店を模した場でNP1を置き、どのぐらいの方が「これいいね」と言っていただけるのか購買行動をいろいろと調査しました。そのときにWi-Fiは必要ないという人と必要な人の需要がはっきり分かれていて、もともとはWi-Fiを盛り込もうと思ったのですが、そうするとやはりWi-Fiが必要ない人が損をするという形になったのでここは分けていこうと決定し、現在に至るということです。

「ベーシックプラン」と「バリュープラン」について

――出張取り付けサービスを今回用意されました。これも新しい取り組みだと思いますが設定された理由があればお教えください。

坂本氏:お客さまにいろいろとお話を聞いていくと、やはり取り付けというのが1つの大きな壁になっておりまして、「ECとか手軽に買いたいけど、取り付けが心配」という声も調査で伺いました。NP1は、なるべくご自分で取り付けができるように、取り付け方法を分かりやすくスマホなどで見られるように工夫をしておりますが、それでもやっぱり付けられませんという方もたくさんいらっしゃいます。ですので、取り付けが購入を諦める理由にならないように、出張取り付けをサービス化すべきだと決めました。カバーエリアは全国になります。

――最後に、NP1の購入を悩んでいる方にひと言アピールをお願いします。

坂本氏:そうですね、パイオニアは「未来の移動体験を提供します」を企業ビジョンとして掲げ、NP1はその実現の第1弾となります。購入して終わりの製品ではなく、購入したときを始まりとしてどんどん成長していきますので、ドライブのパートナーとして、きっと愛着を持っていただけると思っています。ぜひあなた好みに育てて、もっと安全で楽しい、新しいカーライフをご体験いただきたいと思います。

NP1体験イベントスケジュール(4月)

4月16日、17日:オートバックス千葉ニュータウン店(千葉県)
4月16日、17日:スーパーオートバックス金沢野々市店(石川県)
4月16日、17日:スーパーオートバックス京都WOOWワンダーシティ店(京都府)
4月16日、17日:オートバックス蔵王店(広島県)
4月23日、24日:スーパーオートバックス仙台泉加茂店(宮城県)
4月23日、24日:イエローハット河渡店(新潟県)
4月23日、24日:スーパーオートバックス横浜ベイサイド店(神奈川県)
4月23日、24日:スーパーオートバックス岐阜店(岐阜県)
4月23日、24日:スーパーオートバックス豊中庄内店(大阪府)
4月23日、24日:オートバックス倉敷店(岡山県)
4月23日、24日:スーパーオートバックス高松中央店(香川県)
4月23日、24日:スーパーオートバックス大野城店(福岡県)