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パナソニック、カーバッテリ新製品「カオス」2モデル アイドリングストップ車用の寿命を約1.5倍になどリニューアル
2022年9月5日 13:26
- 2022年10月初旬 発売
- オープンプライス
パナソニック オートモーティブシステムズは9月5日、カーバッテリ「カオス(caos)」の新製品2モデル36品番を10月初旬より発売すると発表した。一般モデル、販売ルート限定モデル、それぞれアイドリングストップ車用:8品番、標準車(充電制御車)用:10品番をラインアップ。価格はオープンプライス。
同社によると、近年、ドライブレコーダーなど電装品の普及により、車両の電力負荷が増加。また、市場で保有率の高いアイドリングストップシステム搭載車においては、カーバッテリへの負担が大きいエンジンの停止・再始動を繰り返すことで、省燃費性能を実現している。そのため現代のカーバッテリにはこれらに耐えうる大容量と高い充電回復性能が不可欠になっているとして、今回で8代目の「カオス」シリーズでは、「アイドリングストップ車用」「標準車(充電制御車)用」の2タイプをリニューアルした。
新カオスのアイドリングストップ車用は、電池材料・構造を見直し、業界最高水準の大容量化と、素早く充電できるクイックチャージ性能に加え、新たに、パワフルに充電できるVチャージ性能を搭載した。具体的には、前モデルより採用の「高反応ペースト」を継承し、活物質の反応面積を拡大させることで、業界最高水準の大容量化を実現。また、負極板にアンチモン箔をコーティングし、添加剤を最適化することで、充電効率を向上。これにより、アイドリングストップ可能な期間が従来品に比べ約1.5倍に向上。バッテリの大容量化と合わせて、アイドリングストップ機能を安定作動させることで、車両本来の省燃費性能を発揮できるとしている。
さらに、アイドリングストップ車用、標準車(充電制御車)用の両タイプともに、購買形態の多様化で増加するカーバッテリの小口配送に対応して、輸送時の液漏れリスクを軽減した構造の新液口栓を搭載。「イエロープラグ」の新フィルターでは液が漏れ出しにくい構造になっており、傾きによる液漏れ発生率を従来品に比べて約70%削減。ユーザーに届くまでの傾きによる液漏れリスクを減らした。