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デンヨー、クボタが開発を進める産業用水素エンジンを搭載した「水素専焼発電機」の開発に着手

2022年9月28日 発表

デンヨー 45kVA 水素専焼発電機

 デンヨーは9月28日、クボタが開発を進める産業用水素エンジンを搭載した「水素専焼発電機」の開発に着手したと発表した。

 運搬が容易な可搬形発電機は、工事現場やイベント会場など任意の場所で電力を供給するために広く使用されているもの。ディーゼルエンジンを搭載したものが主流となるが、カーボンニュートラルを巡る国内外の動きをにらみ、デンヨーは「水素混焼発電機」「燃料電池式可搬形発電装置」などの開発に取り組んでいる。

 一方、クボタはエンジンを通じたカーボンニュートラルに向けた取り組みとして、産業機械向けエンジンの低燃費化に加え、水素、バイオ燃料、合成燃料など、脱炭素燃料の適用研究を進めている。クボタが開発を進めるエンジンは発電機専用ではなく、将来的には広く産業機械へ搭載されることも想定した水素エンジンになるという。

 今回、デンヨーはさらなる脱炭素の取り組みとして、クボタが開発している産業用水素エンジンを搭載し、水素だけを燃料とすることでCO2を排出しない「水素専焼発電機」の開発に着手。可搬形発電機のボリュームゾーンである45kVAのディーゼル発電機をベースに開発を進め、2025年以降の市場投入に向けて研究・開発を進めていくとしている。

クボタ 3.8リッター水素エンジン