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アウディ、EVレーシングカー「S1 Hoonitron」がラスベガスをドリフト走行 ケン・ブロック氏の新作映像が450万回再生突破
2022年11月22日 10:15
- 2022年11月18日(現地時間) 発表
アウディは11月18日(現地時間)、アメリカのドリフト選手 ケン・ブロック氏がバッテリEV(電気自動車)「S1 e-tron quattro Hoonitron」でラスベガスをドリフト走行する新作映像「Electrikhana」が、YouTube上に公開されてから3週間で450万回以上の再生回数を記録したことを明らかにした。
S1 e-tron quattro Hoonitronは、電動4輪駆動システムを搭載するレーシングEV。そのデザインは、アウディの伝説的なラリーマシンである「Audi Sport quattro S1」をモデルにしている。3週間前に公開された映像では、ケン・ブロック氏がラスベガスの市街地、カジノ、駐車場で、S1 e-tron quattro Hoonitronを思いのままにドリフト走行させる映像となっている。
S1 e-tron quattro Hoonitronは、フロントとリアアクスルをそれぞれモータースポーツから技術的なフィードバックを受けたモータージェネレーターユニット(MGU)によって駆動。2基のMGUは、それぞれ250kWの最高出力と320Nmの最大トルクを発生し、その合計出力は500kW、合計トルクは640Nmとなる。
これに、アウディの市販PHEV用の高電圧バッテリを4台搭載して駆動システムに電力を供給。各バッテリの容量は14.4kWhで、合計容量は57.6kWh、作動電圧は800Vとなる。
電気モーターの最高回転数は2万8000rpmとなり、エンジニアリングチームはドリフト走行用に約12:1のギア比を設定。これにより、パワー損失を考慮しても、各アクスルで約3000Nm、合計トルクは6000Nmとなり、この強大なトルクによってケン・ブロック氏のドリフト走行が可能になり、最高速度は200km/h以上に達するとしている。
アウディでは、ラスベガスで撮影されたケン・ブロック氏の最新作の舞台裏公開する映像を公開。アウディの長いモータースポーツ史の中でも極めてユニークな存在であることを紹介している。