ニュース
アウディ、新型EV「Q8 e-tron」「Q8 Sportback e-tron」発表 「e-tron」「e-tron Sportback」の後継モデルとして大幅アップデート実施
2023年3月1日 12:43
- 2023年3月1日 発表
アウディ ジャパンは3月1日、新型EV（電気自動車）「Q8 e-tron」「Q8 Sportback e-tron」を発表した。アウディ初のEV「e-tron」「e-tron Sportback」を大幅アップデートした後継モデルに位置付けられ、モデル名に電動SUV/クロスオーバーラインアップの頂点に立つ「Q8」が付けられた。価格は1099万円〜1317万円で、2023年夏以降に発売予定。
Q8は2つの電気モーターを搭載する4WDモデル「quattro」で、モデルラインアップはバッテリ容量95kWhで最高出力250kW/最大トルク664Nmを発生する「Q8 50 e-tron quattro S line」と、バッテリ容量114kWhで最高出力300kW/最大トルク664Nmを発生する「Q8 55 e-tron quattro S line」「Q8 Sportback 55 e-tron quattro S line」をラインアップ。なお、Sモデルについては第4四半期以降発表予定としている。
大幅アップデートでは、一充電走行距離と急速充電性能を向上させるとともに、フロントとリアのエクステリアデザインを刷新。リサイクル素材が積極的に採用された。
より向上した一充電走行距離と急速充電性能
今回発表した「Q8 e-tron」「Q8 Sportback e-tron」は、アウディ初のバッテリEVとして、世界全体で約16万台を（2022年末時点）を販売した「e-tron」/「e-tron Sportback」の後継モデル。Q8 e-tron は「50」と「55」、 Q8 Sportback e-tronは「55」が設定される。
50 e-tron quattro S lineのバッテリ総容量は95kWh（正味エネルギー容量は89kWh）と先代比＋24kWhとなり、WLTCモードでは424kmと先代比+89kmの一充電走行距離を達成した。
55 e-tron quattro S lineは、総容量114kWh（正味エネルギー容量106kWh）と先代比＋19kWhのより大きなバッテリを搭載して、WLTCモードで一充電走行距離501kmと先代比+78kmを達成している。
50 e-tron quattro / 55 e-tron quattroの両モデルともに、バッテリの総容量に対して使用可能な正味エネルギー容量を増加させるとともに、空力性能やモーターの効率アップすることにより一充電走行距離を向上させた。
55 e-tron quattro S lineでは、従来のバッテリ製造工程で生まれる電極材の隙間をスタッキング方式と呼ばれる、折り重ねるように配置する方法に変更することで隙間を極力なくし、先代モデルよりバッテリ寸法やモジュール数を変更することなくエネルギー密度の向上を可能としたことでバッテリ容量が増加した。また、同時にセル内の化学物質の配合を変更し、更なるエネルギー密度の向上もおこなっている。
充電性能においては、両モデル共通して150kWまでの急速充電に対応することにより、ユーザーに高い利便性を提供するとともに、アウディ ジャパンがポルシェ ジャパン、フォルクスワーゲン ジャパンと事業展開しているPremium Charging Alliance（PCA）のサービスや、アウディe-tron店が設置を進めている150kW急速充電器を利用することができる。
最新のエクステリアとブランドデザイン、リサイクル素材の採用
Q8 e-tron/ Sportback e-tron両モデルともに、開口の少ないシングルフレームグリルを、ブラックのマスクで囲む新しいフロントデザインを採用。新しいコーポレートアイデンティティとして、エクステリアに採用された2次元デザインのアウディのフォーリングスや、Bピラーにモデル名を記した。パーツには、ペットボトル由来のリサイクル原料等を使用するダイナミカを素材とするシートや、自動車の混合プラスチック廃棄物を再利用したシートベルトバックルカバーを採用することで、環境にも細かい配慮を行なった。このシートベルトバックルカバーはアウディが安全関連コンポーネントに初めて採用するリサイクル素材となる。
Audi Q8 e-tron Roadshowを開催
今年夏以降の発売に先駆けて、3月4日より東京・大阪を起点として「Audi Q8 e-tron Roadshow」を開催。同イベントのために、日本仕様に先駆けて欧州仕様を空輸。いち早くAudi Q8 e-tron/ Sportback e-tronを確認することができる。