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アウディ、EV「e-tron」にSUVボディタイプが登場 バッテリー容量71kWhで価格は933万円から

システム出力は230KW/540Nm、満充電での航続距離は316km

2021年1月13日 発売

e-tron 50 quattro:933万円~1108万円

e-tron Sportback 50 quattro S line:1143万円

SUVボディタイプの新型EV「e-tron quattro」を発売

 アウディ ジャパンは1月13日、2020年9月にデビューしたEV(電気自動車)「e-tron Sportback」に続くモデルとして、SUVボディタイプの新グレード「e-tron quattro」を発売した。価格は933万円~1108万円。

 今回発表されたe-tron quattroは2020年9月の「e-tron Sportback 55」に続くEVで、e-tron Sportbackがクーペ調のルーフラインを備えているのに対し、今回のe-tron quattroはSUVらしいルーフラインを備えてユーティリティ性能を高めているのが特徴。e-tron Sportbackではグレード名に「55」が付くが、今回発表されたe-tron quattroではバッテリー容量71kWhのグレードとして「50」の名称が与えられた。また、e-tron Sportbackにも71kWhのグレード「e-tron Sportback 50 quattro S line」が追加されており、こちらは1143万円となっている。

 グレード展開は、e-tron 50がベースモデルに加えて「advanced」「S line」を、e-tron Sportback 50は「S line」のみの設定。e-tron 50では約30万円相当の減税メリットがあり、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金についてはe-tronが23万2000円、e-tron Sportback 50では23万6000円を受けられるとしている。

価格表
モデルモーターバッテリー容量と航続距離駆動方式価格
e-tron 50 quattroモーター×2(230kW/540Nm)71kWh/316km(WLTC)e-quattro9,330,000円
e-tron 50 quattro advanced10,690,000円
e-tron 50 quattro S line11,080,000円
e-tron Sportback 50 quattro S line71kWh/318km(WLTC)11,430,000円
e-tron 50 quattroのボディサイズは4900×1935×1630mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2930mm。e-tron Sportbackと比べ、全長と全幅は同じで全高が15mm高くなる
e-tron 50 quattroではバッテリー容量が71kWhとなり、最高出力は230kW、最大トルクは540Nmを発生

 e-tron Sportback 55は95kWhのバッテリーを搭載し、最高出力300kW、最大トルク664Nmを発生するグレードだったが、今回新たに追加された「50」のバッテリー容量は71kWhとなり、その最高出力は230kW、最大トルクは540Nmとなる。重量はe-tron Sportback 1st editionの2560kgに対し、e-tron 50 quattroは2400kg、e-tron Sportback 50 quattroは2410kgと150kg以上軽量に仕上げた。バッテリーモジュールは「55」「50」で基本構造は同じとのことだが、「55」ではセルモジュールを一部、“2階建て”構造とすることで95kWhの容量を達成しているという。満充電での航続距離は316km(Sportback 50は318km)とした。

 また、快適性に加えて空力性能にも貢献するというアダプティブエアサスペンションを全車に標準装備し、バーチャルエクステリアミラーは引き続きオプションで用意される。

e-tron 50 quattroのインテリア。なお、トランク容量はe-tron Sportbackが616Lなのに対し、e-tron 50 quattroでは660Lまで拡大されている