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アウディ、高性能4ドアクーペの新型EV「e-tron GT」を今秋日本導入
2021年4月6日 14:00
- 2021年4月6日 発表
- e-tron GT quattro:1399万円
- RS e-tron GT:1799万円
500km以上の航続距離を実現
アウディ ジャパンは4月6日、2月9日にワールドプレミアされた4ドアクーペの新型EV(電気自動車)「e-tron GT」を今秋に日本導入することを明らかにした。ベースモデルの「e-tron GT quattro」とその高性能バージョンである「RS e-tron GT」をラインアップし、価格は前者が1399万円、後者が1799万円。e-tron GTは1月に期間限定でオープンした「Audi House of Progress Tokyo」において、4月7日~5月31日の期間に一般公開される。
新型e-tron GTはエモーショナルなデザイン、パワフルな駆動システム、長距離を快適に移動するための優れた乗り心地と快適なキャビン、ダイナミックなハンドリングを兼ね備えたエレクトリック4ドアグランツーリスモ。生産はネッカーズルムのベーリンガーホフ工場でカーボンニュートラルな方法で行なわれるとし、「R8」と組立ラインを共有して自動化された生産技術を最大限活用しつつ、熟練工の職人技を組み合わせることでアウディクオリティを実現しているという。
e-tron GT quattroおよびRS e-tron GTの2つの電気モーターのシステム最高出力は、それぞれ350kWと440kW(ローンチコントロール使用時は390kWと475kW)、最大トルクはそれぞれ640Nmと830Nmを実現。この強烈なパワーは電子的に制御された四輪駆動システム「エレクトリック quattro」によって路面に伝達され、そのリアクション速度は30ミリ秒と機械式quattroの5倍の速さで反応するという。RS e-tron GTではローンチコントロールを用いることで0-100km/h加速3.3秒を実現する。総容量93kWh(実際の使用容量は84kWh)のバッテリーはフロア下に配置され、システム電圧は800Vで、日本の計測方法で500km以上の航続距離を実現(国土交通省認可申請中)するとのこと。
e-tron GTは200Vの普通充電で8kWまで、急速充電(CHAdeMO)では150kWまで対応。「Audi e-tron charge カード」で全国の2万か所以上のe Mobility Powerネットワーク(旧 NCSネットワーク)の充電器で最初の1年間は無料で充電が行なえるとしている。
また、シャシーでは3チャンバー式エアサスペンション(RSに標準装備)やオールホイールステアリング(オプション)がスポーティなドライビングと快適な乗り心地を両立。タイヤ/ホイールについてはe-tron GT quattroが19インチ、RS e-tron GTが20インチが標準となり、それぞれ20インチ、21インチホイールをオプション設定する。
ボディサイズは4990×1965×1415mm(全長×全幅×全高。RSの全高は1395mm)で、六角形シングルフレームグリル、クワトロ・ブリスターフェンダーなど、アウディらしいさまざまなディテールが採用された。エアロダイナミクスを極限まで追求したそのスムーズなボディラインにより、Cd値(空気抵抗係数)は0.24を実現。装備面ではレーザーライト付きマトリックス LED ヘッドライトを選択できる。
インテリアデザインは五感に訴える品質と先進的なエレガンスを融合したもので、運転席はスポーティな低いポジションに設定され、幅広いセンターコンソールで仕切られたモノポストデザインによりドライバーを包み込むような仕上がりとした。2900mmのロングホイールベースにより、リアシートには大人2人が十分に寛げるスペースが確保されるとともに、ラゲッジスペースも405Lの容量を確保(RSモデルは350L)。また、ペットボトルや漁網などのリサイクル素材を使用した「レザーフリーパッケージ」も用意される。
そのほか、運転支援システムではアウディプレセンス セーフティシステムをはじめ、アダプティブクルーズコントロール、サイドアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、ターンアシスト、エマージェンシーアシストなどを標準装備。また、ユニークな装備として電子的に合成した「e-tron スポーツサウンド」を用意。これは法令で規定されている20km/h以下での走行時や駐車時の人工音に加え、アウディドライブセレクトの設定に応じてクルマの車外および車内にサウンドを発生するというもので、両モデルともにオプションで用意されるという。