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アウディ、東京 青山の次世代型ブランドストアで年頭会見 “巻き返しを図る年”として新モデル続々

Q4 e-tronを10か月~18か月以内に導入。新型A3/Q5/Q2などが今年お目見え

2021年1月13日 開催

次世代型ブランドストア「Audi House of Progress Tokyo」で「Audi New Year Press Conference 2021」を開催

 アウディ ジャパンは1月13日、同日にオープンとなった次世代型ブランドストア「Audi House of Progress Tokyo」において年頭会見となる「Audi New Year Press Conference 2021」を開催し、2020年の振り返りと2021年に導入されるモデルなどについて発表を行なった。

 Audi House of Progress Tokyoは、全世界展開されるブランドストア「House of Progress」の第1弾となる店舗。EV(電気自動車)の「e-tron」やパフォーマンスモデル「RSモデル」といった最新モデルの試乗をはじめ、コンセプトカーの展示も予定しており、アウディブランドの未来を示唆するモデルを確認できる。

 また、プロジェクションマッピングとジェスチャーコントロールを組み合わせ、拡張現実(AR)のように本を読む体験や、壁に書かれたワードを指さすとその位置をセンサーで検知し、その言葉に関連してアウディからの未来へ向けたメッセージが紹介されるアトラクションなども用意されており、アウディブランドの歴史や哲学、アウディモデルのデザインに込められた想いなどが体験できる拠点になっている。

「Audi House of Progress Tokyo」は高級ブランドや多くのセレクトショップが立ち並ぶ東京都港区南青山にある
1階に展示されるQ4 Sportback e-tron concept
2階にはくつろげるスペースが用意され、サステイナブル素材に留意したドリンクなどの提供も行なわれる

 今回の発表会ではAudi House of Progress Tokyoの門出を祝し、ミドルサイズSUVのコンセプトモデル「Q4 Sportback e-tron concept」とともに、1月13日に発売となったSUVボディタイプの新グレード「e-tron quattro」が会場に展示された。

e-tron 50 quattroのボディサイズは4900×1935×1630mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2930mm。バッテリー容量は71kWhで、最高出力230kW、最大トルク540Nmを発生。満充電での航続距離は316km
e-tron 50 quattroのインテリア。アダプティブエアサスペンションを全車に標準装備し、バーチャルエクステリアミラーはオプション設定
トランク容量は660L。クーペ調のルーフラインを備えた「e-tron Sportback」が616Lなので使い勝手が高まった

2021年に導入されるモデルは?

アウディ ジャパン株式会社 代表取締役社長のフィリップ・ノアック氏

 Audi New Year Press Conference 2021ではアウディ ジャパン 代表取締役社長のフィリップ・ノアック氏が登壇して2020年の振り返りを行ない、「2020年は誰にとってもつらい1年でした。新型コロナウイルスの感染拡大により、誰もが非常に厳しい状況を強いられました。私どものドイツの工場も一時的に操業を停止せざるを得ないこととなりました。しかし、私どもの社員、サプライヤー各社を含む多くの方々の尽力により、急速に操業を開始することができました。そして全世界で169万台を販売することができ、これは本当に素晴らしい実績だと思います。市場全体が縮小する中、非常に健闘した数字だと言えると思います。アウディは世界全体でマーケットシェアをこの状況で拡大することができました」。

「また、日本におきましても非常に厳しい状況を強いられましたが、さまざまな困難を克服しました。1つはっきり言えるのはやはりチームスピリット“心をひとつに”というハッシュタグのもと、私たちはディーラーに対して、またお客さまに対して団結しているということ、常に協力するということ、そして常に寄り添うということを伝えてきました。私たちは仕事のやり方を変え、例えばサービスの提供の仕方としてデジタル化を推進しました。パンデミックによってさまざまな変化を強いられることとなり、より急速にデジタル化を図ることができました。デジタル化のサービス、タッチレス化のサービス、またオンラインを使って商談するなど、2020年は新しい試みにチャレンジしております」と報告。

 一方、2020年の日本での販売台数については2万2304台と報告された。これは2019年比で-8%という結果となったが、プレミアム市場全体が15%以上縮小したことを考えると「検討した数字と言っていいと思う」(ノアック社長)。その内訳を見ると、2020年の上半期は2019年から落ち込み9285台(2019年は1万1314台)となったものの、下半期に大きく復調し、2019年の1万2908台を超える1万3019台を記録。特に9月、10月に過去最高の販売台数を記録したといい、ノアック社長は「これを4回繰り返すことができれば、年間3万台以上の販売台数を記録することができるということを証明しました。つまり、アウディネットワーク全体で3万台を売るポテンシャルが十分あるということです」と力強く語る。

新型コロナウイルスによる生産中断から復帰直後のインゴルシュタット工場
2020年は全世界で169万2773台を販売(2019年比-8.3%)
アウディ ジャパンではコロナ禍において顧客に対して団結していること、常に協力すること、常に寄り添うことを伝えてきたという
2020年の日本での販売台数については2万2304台(2019年比-8%)
2020年に販売されたモデルの内訳
アウディ ジャパンでは2018年から「顧客中心主義」「商品構成」「優れたオペレーション」を3本柱に掲げ、これを中心に戦略を展開している

 また、同社は2018年から「顧客中心主義」「商品構成」「優れたオペレーション」を3本柱に掲げ、これを中心に戦略を展開しているが、商品構成においては2020年にEV(電気自動車)「e-tron Sportback」を日本市場に導入し、2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤーの「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことを報告。また、2020年に新型Q3/Q3 スポーツバック、A4/A4 アヴァント、Q7を導入したことに加え、RS 6 アバント、RS 7 スポーツバック、RS Q8を間もなく導入することも合わせてアナウンスした。

 そして2021年については“巻き返しを図る年”に位置付け、年明け早々にディーゼルターボの「TDI」モデルを新設定したA5/A5 スポーツバック/S5 スポーツバックを発表するとともに、今回e-tron 50 quattroを導入。e-tron Sportbackと比べて150kg以上軽量であること、リーズナブルな価格設定をしたこと、満充電での航続距離が316kmであることなどが語られた。

 また、同社では2025年までに販売する車両の30%以上をEVにするとしており、今後e-tron GTやQ4 e-tron/Q4 Sportback e-tronなどを導入する予定で、中でもQ4 e-tronシリーズを10か月~18か月以内に日本市場に導入することが予告された。加えて従来のモデルレンジについても拡充していくとし、2021年にA3 スポーツバック/A3 セダン/S3、Q5/Q5 スポーツバック、Q2の新型を随時導入するとしている。

e-tron Sportbackが2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤーの「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
2020年に導入されたモデル
2020年のJ.D.パワー ジャパン「日本自動車セールス満足度調査」では第1位に
2020年の認定中古車の販売台数は1万3925台と、対前年比で2.7%増に
すでに日本導入のアナウンスがされているA5/A5 スポーツバック/S5 スポーツバック(左)と、今回発表されたe-tron 50 quattro(右)
自然電力のでんきとのコラボも
CO2ニュートラルの認証を受けているジュール工場
今後導入が予定されているe-tron GT(左)とQ4 e-tron/Q4 Sportback e-tron(右)
2021年にA3 スポーツバック/A3 セダン/S3、Q5/Q5 スポーツバック、Q2の新型を随時導入する

 最後にノアック社長は、「私は日本語があまり上手ではないのですが、(今年の漢字として)“躍”という言葉を選びました。これは躍進ですとか飛躍という漢字に使う文字ですが、今年のアウディを表すのにぴったりということで選びました。今の困難を乗り越え、状況が落ち着きましたらAudi House of Progress Tokyoにぜひ足をお運びいただきたいと思います。アウディが今年何を狙っているのか、どういう方向にこれから進もうとしているのかということをぜひご体験ください」としてプレゼンテーションを締めくくった。

ノアック社長が選んだ今年の漢字は“躍”