ニュース

アウディ、新型EV「e-tron GT」日本初公開 ノアック社長「まさにプレミアムモビリティの未来」と強調

2021年4月6日 公開

e-tron GT quattro:1399万円

RS e-tron GT:1799万円

日本初公開された新型EV(電気自動車)「e-tron GT」

 アウディジャパンは4月6日、新型EV(電気自動車)「e-tron GT」を日本初公開した。同日、日本初公開イベント「Audi e-tron GT Japan Premiere」を開催し、同社代表取締役社長 フィリップ・ノアック氏が、e-tron GT日本導入に向けた意気込みなどを話した。

 e-tron GTの価格は「e-tron GT quattro」が1399万円、「RS e-tron GT」が1799万円。日本での発売は2021年秋の予定で、日本仕様の詳細は国土交通省の認可取得後に発表される。今後、e-tron GTは1月に期間限定でオープンした東京 青山の「Audi House of Progress Tokyo」において4月7日~5月31日の期間展示される。

レザーフリーパッケージでインテリアにリサイクル素材を採用

 イベントで公開されたe-tron GTを前に、ノアック氏は「最新のテクノロジーとクリエイティビティが融合するとマジックが起こる、そのことをe-tron GTは証明しています。このクルマはまさにアウディのDNAが宿るプレミアムモビリティの未来です」との印象を語った。

 そして、ノアック氏によるプレゼンテーションでは、本国の開発担当者からのメッセージが紹介され、Cd値(空気抵抗係数)0.24という空力性能を実現するためにエアロダイナミクスを追求してスムーズなボディラインを作り上げたことや、インテリアにペットボトルや漁網などのリサイクル素材を使用したレザーフリーパッケージを用意するなどサスティナビリティへの取り組みが紹介され、ハイテクなルックスとオーガニックのナチュラルさを共存させた新時代のプレミアムモデルであることが強調された。

デザイン担当のMarc Lichte氏
エアロダイナミクス担当のDr.Moni Islam氏
デザインカラー&トリム担当のChristine Maier氏

 ノアック氏は、「アウディではプレミアムモビリティの未来をカタチ作るブランドビジョンを掲げ、“未来は 考え方ひとつ。(Future Is An Attitude)”という言葉で表現しています。そしてその実現のために、デザイン、デジタル化、サスティナビリティ、パフォーマンスを重点分野で目指してまいります」と強調した。

 続けてノアック氏は「皆さま、未来とは私たち自身が今この瞬間に作り出しているものです、この情熱を持って、今後も先進性をアウディらしく生み出していきます。アウディは未来に向かって歩み始めています。アウディは2025年までに30の電動化モデルを発表予定で、そのうち20は純粋な電気自動車です。また、2025年までにアウディは全世界の工場をカーボンニュートラルとすることも宣言しています。すでに、ベルギーのブリュッセル、ハンガリーのジュール、ドイツのベーリンガーホフ工場もカーボンニュートラルを達成しています。アウディはすでに未来に向けて歩み始めています」と、アウディブランドによるサスティナビリティへの取り組みを紹介した。

アウディ ジャパン 代表取締役社長 フィリップ・ノアック氏

 日本導入されるe-tron GTについては、200Vの普通充電で8kWまで、急速充電(CHAdeMO)では150kWまでに対応。Audi e-tron chargeカードで、全国の2万か所以上のe-Mobility Powerネットワーク(旧:NCSネットワーク)の充電器で最初の1年間は無料で充電が可能という。

アウディ ジャパン 代表取締役社長 フィリップ・ノアック氏

 ノアック氏は「アウディジャパンとしても、新たなブランドアイコンとなるモデルを受け入れるための準備を進めてまいりました」と語り、実際にe-tron GTを体験してもらいたいとの考えを示してプレゼンテーションを締めくくった。

システム最高出力390KWの「e-tron GT quattro」と475KWの「RS e-tron GT」をラインアップ

アウディジャパン マーケティング本部プロダクト&リテールマーケティング部 部長の村田龍平氏

 続けて、アウディジャパン マーケティング本部プロダクト&リテールマーケティング部 部長の村田龍平氏からはe-tron GTの製品特徴についての説明があり、システム最高出力390KW(ローンチコントロール使用時)の「e-tron GT quattro」と、システム最高出力475KW(ローンチコントロール使用時)の「RS e-tron GT」をラインアップすることを紹介。

e-tron GT quattro
e-tron GT quattro

 それぞれ、駆動方式は4輪駆動システム「エレクトリック quattro」が組み合わされ、RS e tron GTでは0-100km/h加速3.3秒(ローンチコントロール使用時)といったパフォーマンスを実現。また、総容量93kwhのバッテリーはフロア下に配置され、その航続距離は日本の計測方法で500km以上を実現するという。

 製品の特徴ともなるリサイクル素材を採用したインテリアについて、村田氏は「最先端のリサイクル素材なのですが、質感は非常にいいですね」と語り、運転席の印象について、村田氏は「広々とした印象ですがドライバーを包み込むようなデザインで、非常に快適なドライバーズシートです。ハイテクなルックスとオーガニックのナチュラルさが共存していて、まさに新時代のプレミアムを感じます」などと感想を話した。

e-tron GT quattro

RS e-tron GT

RS e-tron GT
RS e-tron GT
RS e-tron GT