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アウディ、A3シリーズをフルモデルチェンジ 価格310万円から

2021年4月21日 発表

A3 スポーツバック:310万円~642万円

A3 セダン:329万円~661万円

 アウディ ジャパンは4月21日、「A3 スポーツバック」「A3 セダン」をフルモデルチェンジして受注を開始した。発売日は5月18日(40 TFSIモデルは2021年秋発売予定)で、価格はスポーツバックが310万円~642万円、セダンが329万円~661万円。

 新型A3 スポーツバックとA3 セダンでは、新たなグレード構成として直列3気筒1.0リッターターボエンジン搭載の「30 TFSI」「30 TFSI advanced」「30 TFSI S line」、直列4気筒2.0リッターターボエンジン搭載の「40 TFSI quattro advanced」「40 TFSI quattro S line」、最高出力310PSのパフォーマンスモデル「S3」の6タイプをラインアップ。

 先代の第3世代モデルでは、2013年からA3 スポーツバックを、2014年からA3 セダンが国内導入された。第4世代となる新型はスポーティなデザイン、高効率化されたエンジンと洗練されたサスペンション、よりデジタル化した操作系やディスプレイ、さらに高機能になったインフォテイメントシステムやドライバーアシスタンスシステムなどを採用して、全方位での進化を果たしたという。

A3 スポーツバック価格表

モデルエンジン変速機駆動方式価格
30 TFSI直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ(110PS/200Nm)7速Sトロニック2WD(FF)3,100,000円
30 TFSI advanced3,460,000円
30 TFSI S line3,890,000円
40 TFSI quattro advanced直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(190PS/320Nm)4WD4,400,000円
40 TFSI quattro S line4,830,000円
S3直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(310PS/400Nm)6,420,000円

A3 セダン価格表

モデルエンジン変速機駆動方式価格
30 TFSI直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ(110PS/200Nm)7速Sトロニック2WD(FF)3,290,000円
30 TFSI advanced3,650,000円
30 TFSI S line4,080,000円
40 TFSI quattro advanced直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(190PS/320Nm)4WD4,590,000円
40 TFSI quattro S line5,020,000円
S3直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(310PS/400Nm)6,610,000円

エンジンは直列3気筒1.0リッターターボと直列4気筒2.0リッターターボ

 新型A3では、横置きエンジン用プラットフォーム「MQB」を採用。キャビン骨格など、ボディの30%(重量比率)に熱間成型スチールを採用することで、高いボディ剛性と軽量化、優れた安全性を実現。ボディサイズは、従来モデル比でスポーツバックで全長20mm増、全幅30mm増、セダンで全長30mm増、全幅20mm増とそれぞれ拡大された。

 パワートレーンは、「30 TFSI」「30 TFSI advanced」「30 TFSI S line」には、最高出力110PS/最大トルク200Nmを発生する直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ「1.0 TFSI」エンジンを搭載し、トランスミッションは7速DCT(Sトロニック)、駆動方式は2WD(FF)を採用。

 1.0 TFSIエンジンは、日本へ市場導入されるプレミアムコンパクトセグメントでは初めて、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムを組み合わせることで、低燃費化を図るとともに、加速時にはモーターによるアシストによって走行性能を高めた。

「40 TFSI quattro advanced」「40 TFSI quattro S line」には、最高出力190PS/最大トルク320Nmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ「2.0 TFSI」エンジンを搭載。トランスミッションは7速DCT(Sトロニック)、駆動方式は4WD(quattro)を採用する。

 サスペンションは「30 TFSI」が前:マクファーソンストラット式、後:トーションビーム式、「40 TFSI」が前:マクファーソンストラット式、後:4リンク式を組み合わせる。

 インテリアでは、センターコンソールを運転席側に向けたドライバーオリエンテッドなコクピットデザインを採用。コンパクトな新形状のシフトスイッチも採用して、空間に広がりを与えると同時にリリースボタンを廃したことで、前後への単純な動作でシフト操作を可能にした。

 メーターパネルには10.25インチの高解像度液晶ディスプレイに、メーター類をはじめ、DIS(ドライバーインフォメーションシステム)や、地図表示などの機能を統合したアウディバーチャルコックピットをオプションで設定。インフォテイメントとしては、最新の10.1インチのタッチスクリーン式「MIB3」MMI ナビゲーションシステムを搭載する。

 エクステリアカラーには、「アトールブルーメタリック」「マンハッタングレーメタリック」「パイソンイエローメタリック」「ターボブルー」の4色が新規設定された。

リサイクルペットボトル素材、シートで最大45本、フロアカーペットなどに64本分を使用

 アウディでは、生産する車両のリサイクル素材の割合を今後数年間で大幅に増加させる目標を掲げており、新型A3シリーズではサステイナブルな取り組みの一環として、「S line」の標準シートのクロス部分にリサイクルペットボトルを原料とした素材を採用。見た目と座り心地の両面で従来のテキスタイル地と同等の品質を確保したという。

 1台分のA3のシートで、1.5L容量のペットボトル換算で最大45本分をリサイクルして使用。さらに、フロアカーペットなどにもペットボトル62本分をリサイクル利用。インテリア以外のコンポーネントも、断熱材や吸収材、ラゲージコンパートメントのサイドパネル、積載フロア、マットなどにもリサイクル原料が使用されているという。

最高出力310PS/最大トルク400Nmの「S3 スポーツバック」「S3 セダン」

 パフォーマンスモデル「S3 スポーツバック」「S3 セダン」は、最高出力310PS/最大トルク400Nmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ「2.0 TFSI」エンジンを搭載。トランスミッションは7速DCT(Sトロニック)、駆動方式は4WD(quattro)を採用する。

 デザインでは、ボンネットの先端に往年の「Audi quattro」を彷彿とさせるデザインのスリットを備え、さらにハニカムパターンのシングルフレームグリルや大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、専用デザインのリアディフューザー、左右4本出しのテールパイプなどにより、スポーティさに磨きをかけた。

 インテリアでは黒を基調にスポーツシートを採用するなど、プレミアムスポーツの雰囲気を強調。新型S3には12.3インチのバーチャルコックピットプラスが標準装備となる。

 サスペンションは、フロント:マクファーソンストラット、リア:4リンクで、ベースモデルに比べて車高を15mm低く設定。また、オプションで電子制御式のダンピングコントロールサスペンションを選択することも可能。

新型A3導入記念モデル「1st edition」

 なお、新型A3の導入を記念して「1st edition」が用意される。「30 TFSI advanced」をベースに装備を充実したモデルを、スポーツバックで375台、セダンで125台用意。また、S3 スポーツバックで125台発売する。価格はスポーツバックが453万円、セダンが472万円、S3 スポーツバックが711万円。

【お詫びと訂正】記事初出時、価格表の表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。