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自工会、「梅本まどかと宮城光のセーフティ ライディング!」公開 二輪車死亡事故の約30%でヘルメットが脱落、顎ひもや胸部プロテクターの適正着用など紹介

2023年3月27日 発表

顎ひもを締めない場合、フルフェイスヘルメットでも簡単に脱落してしまう

 日本自動車工業会の二輪車委員会は3月24日、日本二輪車普及安全協会の協力のもと、二輪車死亡重傷事故防止啓発映像「梅本まどかと宮城光のセーフティ ライディング!」を公開した。

 自工会特設ページにて公開された映像は、「二輪車産業政策ロードマップ2030」における二輪車事故死者数半減を目指した取り組みの一環として、二輪車事故で多く発生する事故のメカニズムとその事故を回避するための対応方法、ヘルメット顎ひも適正着用や胸部プロテクター着用の重要性、また四輪ドライバー視点での事故防止方法等を訴求するものとなっている。

 特に、二輪車死亡事故の約30%のヘルメットが脱落していることに注目して、フルフェイスヘルメットでも顎ひもを締めない場合、簡単に脱落してしまう映像を公開するなど、顎ひもを正しく締めることや胸部プロテクター着用の重要性などを強調する内容となっている。

梅本まどかと宮城光のセーフティ ライディング!

 映像制作にあたって2016~2020年5年間の二輪車死亡重傷事故を分析したところ、対車両事故の80%が四輪車との事故で、事故類型別をワーストでみると、出会い頭34%、右折直進22%、車両単独12%となっており、さらに事故類型別の相手について出会い頭事故92%、右折直進事故96%が四輪車との事故だった。

 着目すべき点は、二輪車死亡事故の約30%のヘルメットが脱落しており、これは25年間同水準で推移している状況。死亡損傷主部位は頭部損傷に次いで胸部損傷の割合が高く、行政、業界等で推奨している胸部プロテクターの着用をさらに促す必要があると考え、それぞれの事故を防止する啓発映像が制作された。

 完成した映像「梅本まどかと宮城光のセーフティ ライディング!」は、ジャパンライダーズ アンバサダーの梅本まどか氏、モータージャーナリストの宮城光氏による二輪車を“安心・安全”に楽しんでもらうため、事故が発生するメカニズムや回避するために必要な心掛けなど一連の動画を通して二輪ライダー、四輪ドライバーが一緒に学べる構成としている。

【フル】梅本まどかと宮城光のセーフティ ライディング!