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マツダ、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合に参画 「カーボンニュートラル燃料の可能性拡大に尽力」

2023年3月29日 発表

次世代グリーンCO2燃料技術研究組合にマツダが参画

 マツダは3月29日、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合に参画したことを発表した。同研究組合はENEOS、スズキ、スバル、ダイハツ工業、トヨタ自動車、豊田通商の6社によって2022年7月1日に設立されており、今回のマツダの参画によって参加企業は7社となる。

 次世代グリーンCO2燃料技術研究組合は、カーボンニュートラル社会実現のため、バイオマスの利用および効率的な自動車用バイオエタノール燃料の製造に関する技術研究を推進している。2022年10月25日には、福島県大熊町と「企業立地に関する基本協定」を締結し、地域の諸課題に対して解決に向けた取り組みを開始している。

 今回マツダが参画するに至った経緯については、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合がカーボンニュートラル実現の多様な選択肢の1つとして推進する、バイオエタノール燃料の製造技術の向上や、製造時に発生するCO2の活用に関する研究などが、マツダが推進するマルチソリューション戦略の選択肢を拡げる考えと一致したためと説明する。

 今回の発表について、マツダの技術研究を担当する首席研究員 山下洋幸氏は「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合からお声かけいただき大変光栄です。本研究組合の下で各社と共にバイオエタノール燃料の製造技術などの研究開発を推進し、カーボンニュートラル社会実現に向けた有力な選択肢であるカーボンニュートラル燃料の可能性拡大に尽力してまいります」とコメント。

 また、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合 理事長の中田浩一氏は「カーボンニュートラル燃料は、カーボンニュートラル社会を実現するためのエネルギーとして有力な選択肢の1つです。カーボンニュートラル燃料の知見・技術を積み重ねてきたマツダに新たな仲間として加わっていただき、本研究組合はバイオエタノール燃料の製造技術、その際に発生するCO2の活用などについての研究をさらに進めてまいります」と述べている。

次世代グリーンCO2技術組合の研究領域