ランボルギーニ、V12エンジン搭載の新型PHEV「Revuelto」 0-100km/h加速2.5秒、最高速350km/h超えの“ハイパフォーマンスEV”

ランボルギーニ V12スーパースポーツ初の新型PHEV「Revuelto」

　創立60周年を迎えるアウトモビリ・ランボルギーニは3月29日（現地時間）、V12スーパースポーツ初の新型PHEV（プラグインハイブリッド）モデル「Revuelto」を発表した。Revueltoのパフォーマンスは、0-100km/h加速2.5秒、最高速は350km/hを超え、ハイパフォーマンスEV（HPEV）と位置付けられた。

　Revueltoが搭載する新開発のエンジンと3基の電気モーターを合わせたシステム最高出力は1015HPに達し、ランボルギーニの12気筒モデルでは初となる、8速DCT（デュアルクラッチ トランスミッション）を搭載。

　新開発のエンジンは、フロントに搭載された2基のアキシャルフラックスモーターとの相乗効果で抜群のパワーウェイトレシオを実現、さらにランボルギーニの12気筒モデルでは初搭載となる8速DCTの上部にもラジアルフラックスモーターを搭載。合わせて3基の電気モーターに電力を供給するのは高比出力（4500W/kg）のリチウムイオンバッテリパックで、電動トルクベクタリングを新採用した4輪駆動システムは、完全電動走行も可能。

　アウトモビリ・ランボルギーニ Chairman and CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は「Revuelto はランボルギーニの歴史を画するマイルストーンであり、当社のコル・タウリ（Cor Tauri）方針の電動化戦略における重要な柱でもあります。個性的かつ革新的なモデルであると同時に、ランボルギーニのスーパースポーツカーの伝統と歴史を象徴するV12というDNAを忠実に守っています。 Revueltoは従来の殻を打ち破るために生まれてきました。新型12気筒エンジンとハイブリッド技術を組み合わせることにより、ランボルギーニのお客さまが求めるエモーションを生み出しながら排出量削減のニーズにも応えるという、完璧なバランスを実現しています」とコメント。

　Revueltoでは、前例のないアーキテクチャ、革新的なデザイン、最大効率のエアロダイナミクス、新カーボンフレーム・コンセプトで、パフォーマンス、スポーティーさ、ドライビングプレジャーに新たなパラダイムを確立することを目指した。

　パワートレーンには重量当たりの出力が高いコンポーネントを採用。新モデルを構成する素材の主役は、サンタアガタ・ボロネーゼのファクトリーの熟練職人の技が作り上げたカーボンファイバーで、航空工学にインスパイアされた新型シャーシ「monofuselage」とフレームに加え、あらゆる部分に使用された。カーボンファイバーや軽量素材の広範な使用と強力なエンジン出力によって、パワーウェイトレシオはランボルギーニ史上最高の1.75 kg/HPを達成している。

　アウトモビリ・ランボルギーニ Chief Technical Officerのルーヴェン・モール氏は「Revuelto は、ランボルギーニの走りを新次元へと高めています。反応性と応答性で大きく前進し、あらゆる環境の中で最高に感動的、かつ自然な運転を楽しめます。Revueltoは最高性能を誇りますが、私 たちの目標は最初からドライビングエモーションの頂点を極めることだったのです」とコメントしている。