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三菱自動車、新型「デリカミニ」について中村達夫新副社長が語る “こういうクルマが欲しいんだよ”に応えた

2023年5月25日 発売

180万4000円~223万8500円

三菱自動車工業株式会社 代表執行役副社長(営業担当)の中村達夫氏(左)と商品戦略本部CPS 藤井康輔氏(右)

 三菱自動車工業は4月6日、新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を5月25日に発売すると正式発表した。新型デリカミニの価格は180万4000円~223万8500円で、予約注文を受付開始した1月13日〜4月5日の受注台数は約9000台に達したことが公表された。

 同日、4月1日付けで代表執行役副社長(営業担当)に就任した中村達夫氏が報道関係者の取材に応え、「いままでに9000台近い予約注文をいただいているのですが、5月25日の発売までに倍の1万8000台の予約注文を目指したいと思っています」との意気込みを述べた。

三菱自動車工業株式会社 代表執行役副社長(営業担当)の中村達夫氏

 新型デリカミニに対して、中村氏は「軽自動車市場で4割ぐらいを占めるこのスーパーハイトワゴンセグメントに、われわれも満を持してデリカミニを導入するわけですけれど、どうせ導入するなら“三菱自動車らしいクルマを投入したい”ということを社内で随分議論いたしました。こういうSUVテイスト、クロスオーバー型のスーパーハイトワゴンを投入し、われわれはお客さまのニーズに応えていかなければいけないわけですが、“こういうクルマが欲しいんだよ”というようなウォンツにしっかりとお応えできるクルマだと思っております」と仕上がりに自信を示した。

 新型デリカミニに対するこれまでの反響について、中村氏は「新型アウトランダーでもそうだったのですが、今まで三菱自動車の販売店に来たことがないお客さま、ご家族にもお越しいただいておりまして、大変感謝しております。先週の土曜日に私自身も愛知県の名古屋周辺ディーラーを何軒か訪問して、セールスの皆さんと意見交換をしたのですが、そのセールスの皆さんが言うには家族でこられたお父さまの方は“おお、これは4WDっぽいね。三菱らしいクルマで、キャンプなんかにも使えるじゃないか”ということを言っていただいたり、お母さまの方からは“これはちょっとしたお出かけにも使える素敵な軽だよね”と、お父さま、お母さま、それぞれから高く評価をいただいておりまして、非常に嬉しく感じております」と、販売への手応えを感じているという。

三菱自動車本社ショールームに展示された新型デリカミニ

 また、各メーカーで長期化する納期に対する取り組みとしては、中村氏は「三菱だけ早く作るということはもうできませんので、大切なことはお客さまとの納期のコミュニケーションをしっかりやることがすごく大事だと思ってます。今日も生産トップとも話をして、われわれは実は影では一生懸命、部品をかき集めて1日でも早く作ろうと思って努力しているのですが、お客さまにしっかりとそういうこと(納期情報)をお伝えしていくってことをしっかりやっていきたいなと思っています」との考えを示した。

三菱自動車本社ショールームに展示された新型デリカミニ
デリカ D:5

 新型デリカミニの販売への意気込みについて、中村氏は「三菱自動車は過去に台数を追って何度も失敗した歴史もありますので、われわれとしてはそういう価格やボリューム志向ではなく、価値訴求をやっていくんだという話をしてます。先ほど三菱自動車らしさについて話をしましたが、クルマだけではなくていろんな体験、例えばスターキャンプを年に1回開いておりますが、これを年8回以上開催するといった形でクルマとか、サービスとか、あるいは体験というのを総合的にお客さまに提供して、“三菱自動車のクルマを買ってよかったな”、あるいは三菱自動車のクルマをご近所の方にもおすすめしたいなっていうような形で、ブランドの価値を上げていって質の高いサービス、クルマを提供していきたいと思っています」と話した。