ニュース

ダイハツ、認証申請における不正行為により体制を見直し 性能開発・評価・認証の各機能を分離

2023年5月31日 発表

 ダイハツ工業は5月31日、認証申請における不正行為を受け、開発と法規認証の体制を見直すと発表した。

 ダイハツは、衝突安全分野において性能開発・評価・認証という一連の流れを1つの室の中で担当していたため、チェック機能が働かなかったことが不正の原因の1つと推定。現時点で実施可能な改善については、第三者委員会の活動の支障とならない限りにおいて早期に着手すべきであると考え、2023年6月1日付で組織改正を実施。開発部門において、性能開発・評価・認証の各機能を分離させるとともに、特に客観性を要する認証機能については開発部門から独立させ、品質保証部門とともに新たな本部組織へと改編することで、全社的な品質マネジメント機能の体制を強化するとした。

 ダイハツは、「この度の不正はクルマの安全に関わる領域での不正であり、社会的に許されるものではないと重く受け止めております。独立した第三者委員会により、不正の全容解明および、真因分析をいただくとともに、これに基づく再発防止策を提言いただきます。当社はこの提言に真摯に向き合い、速やかに再発防止策を実施してまいります」とし、「当社では、二度と同じ問題を繰り返さない会社へ変わる決意のもと、現場の声にも耳を傾けながら、お客さまをはじめとしたステークホルダーの皆さまからの信頼回復に全力で取り組んでまいります」としている。