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ル・マン24時間100周年、NASCARのガレージ56「シボレー・カマロ ZL1」が特別枠参戦 グッドイヤーがリアルタイム・タイヤ・インテリジェンス機能を投入

2023年6月6日 発表

NASCAR ガレージ56の「シボレー・カマロ ZL1」がル・マン24時間レースの特別枠に参戦

 米グッドイヤー(ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー)は、2023年のル・マン24時間レース(6月10日〜11日開催)に特別枠で参戦するNASCARのガレージ56「シボレー・カマロ ZL1」に、タイヤの空気圧と温度を記録する初のリアルタイム・インテリジェンス機能を搭載したレーシングタイヤを投入することを明らかにした。

 米国NASCARからガレージ56が参戦するマシン「シボレー・カマロ ZL1」は、主催者による特別枠での参戦。ガレージ56プロジェクトは、NASCAR、ヘンドリック・モータースポーツ・チーム、シボレー、そしてグッドイヤーによるパートナーシップで構成され、ドライバーは、7度のNASCARカップ・シリーズチャンピオンに輝いたジミー・ジョンソン選手、ル・マン24時間レース優勝の実績があるマイク・ロッケンフェラー選手、 そして2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトン選手が指名された。

 75年におよぶNASCARの歴史の中で、最も多くの勝利に輝いたチーム、マニュファクチャラー、タイヤの夢のチーム編成で、100周年を迎えるル・マン24時間レースに挑戦する。

特別枠参戦のNASCAR ガレージ56「シボレー・カマロ ZL1」に、リアルタイム・インテリジェンス機能を搭載

 シボレー・カマロ ZL1に装着されるレーシングタイヤには、製造工程において電池不要のパッシブセンサーが埋め込まれており、このセンサーは、グッドイヤーのインテリジェントテクノロジーである 「Goodyear Sightline」 を搭載し、レース展開に合わせてリアルタイムのタイヤデータをヘンドリック・モータースポーツチームに提供する。

 チームのエンジニアとドライバーは、タイヤのインテリジェンスデータを活用してタイヤの空気圧と温度を把握し、マシンとドライバーそれぞれのセッティングをリアルタイムで調整することで、マシンの性能を最適化できるようになるとしている。

 グッドイヤー 最高経営責任者兼社長 リチャード・J・クレーマー氏は「タイヤはマシンと路面が唯一接する部分で、そこから得られるリアルタイムの情報は、最も過酷な条件下でもドライバーのパフォーマンスを最大限発揮させることができる可能性を秘めています。グッドイヤーは、モータースポーツ界において新たな扉を開くタイヤ・インテリジェンスを導入できることを、とても誇りに思います。 また、NASCAR、ヘンドリック・モータースポーツチーム、シボレーと共同でこのガレージ56プロジェクトに参加できたことは光栄です」とコメントしている。

 なお、グッドイヤーでは、ガレージ56の「シボレー・カマロ ZL1」に対して、タイヤ・インテリジェンス機能のほかにも、「レーシングタイヤ」「インターミディエイトウェットタイヤ」「フルウェットタイヤ」といった3種類のタイヤを提供。また、ガレージ56プロジェクトに加え、LMP2クラスの独占タイヤサプライヤーとしても参戦する。