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クボタ、無人自動運転コンバイン「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」公開 安全性を高めつつ農家の人手不足をサポート

2023年6月14日 発表

クボタが開発した無人自動運転で収穫作業が行なえる「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」

 クボタは6月14日、人手不足や作業効率化など農家が抱える経営課題を解決するため、業界で初めて無人自動運転でコメや麦の収穫作業が行なえるコンバイン「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」を発表。同日、千葉県内の畑でデモ走行を実施した。

「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」の発売時期は2024年1月で、価格は2203万7400円~2332万円。有人自動運転仕様「DRH1200A-OP」も同時に発売され、価格は1947万2200円~2075万4800円。

 これまでにクボタは、無人自動運転が行なえる「自動運転トラクタ」や「自動運転田植え機」を開発・発売しているが、コメや麦を刈り取るコンバインは鋭利な刃が付いた農機具のため、より安全性を高めるための開発を進めていた。新製品発売により、同社の主要3機種、トラクタ、田植機、コンバインのすべてに無人自動運転仕様をラインアップさせた。

 稲や麦を刈り取る作業では、人や小動物などの巻き込みを防止するため、それらを正確に検知する必要があり、赤外線や熱検知、動体検知など、いろいろな検知方法が検討されてきた。今回、AIカメラとミリ波レーダーを搭載することにより、収穫対象と障害物や人を識別して停止することが可能となり、2023年3月に農林水産省が定めたロボットコンバインの安全性確保ガイドラインに適合させた。

 具体的な製品の特長としては、機体の前後左右に搭載するAIカメラと機体前後のミリ波レーダが周囲の状況を監視しており、無人での自動運転中に周辺の人や障害物を検知すると機体が自動で停止。ほ場の最外周の1周だけオペレータが運転して刈取り作業をすることで、機械が自動で最適な刈取りルートを作成。2周目からはほ場周辺で使用者による監視の下、無人自動運転が可能。無人自動運転によって未熟練者でも熟練者と同等の刈取り作業を行なうことができるとしている。