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クボタが北海道ボールパークFビレッジ内に開業した 農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」を見てきた
2023年3月31日 14:17
- 2023年3月30日 開業
クボタは3月30日、北海道日本ハムファイターズの新拠点となるエスコンフィールド北海道などがある「北海道ボールパークFビレッジ」内に、新たな農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT(クボタ アグリ フロント)」を開業した。まずはカフェスペースからの営業で、施設の本格稼働となるグランドオープンは6月30日の予定。また、開業に合わせてメディア向け内覧会を行なったので、内部の様子を先行してお伝えしたい。
農業の未来を考えるための施設
KUBOTA AGRI FRONTは、「食と農業の未来を志向する仲間づくりの場」がコンセプトの施設で、メインコンテンツとして「施設見学ツアー」と「農業経営ゲームAGRI QUEST」がセットになった、約80分のツアープログラムを用意するという。参加料金は300円/人。
ツアープログラムの対象は小学生(高学年)~中学生で、1回40人ぐらいが想定。施設は横に長い建物となっていて、参加者はブロックごとにコンテンツを進めていく流れとなっている。
コンテンツは、正面と左右の壁面と床面に映像を映し出し、没入体験を楽しみながら農業に関係する課題などを学ぶ「シアター」、農業経営者の1人になって、チームで農業経営を取り組む経営シミュレーションゲームAGRI QUESTを楽しむ「フィールド」、最先端の作物栽培を体感する「テックラボ」、最後にツアーの振り返りや実食を行なう「テーブル」と順に進んでいく。
中でも主軸となるのが経営シミュレーションゲーム「AGRI QUEST」で、8人×5テーブルに分かれ、大量生産できる野菜にするのか、少量生産だけど高価な野菜にするのかなど生産内容から、スーパー、レストラン、食品加工メーカー、ネット直販といった販売先や方法まで考えるという内容。もちろん、何が正解というものではなく、いろいろな方法があるというのを学んでもらうのが狙いという。
新球場エスコンフィールド北海道のリリーフカーも展示
農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」のある北海道ボールパークFビレッジ内の中心となっているのが、北海道日本ハムファイターズの新拠点となる野球場「エスコンフィールド北海道」だが、クボタは野球の試合中にピッチャーが交替する際に乗るリリーフカーとして2台の車両を提供していて、施設入口付近にはそのリリーフカーと同じ車両が展示されている。
ベースはクボタがアメリカで生産している「ユーティリティビークル」で、アメリカから逆輸入して日本国内でも購入は可能。ただし、ナンバーを取得できないので、公道走行は不可。私有地に限定しての利用に限られる車両となっている。