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豊田章男TGR-WRT代表代行、トヨタが1位と3位のフィンランド デイ3後に「最高のポジションで最終日を迎えられる」

WRC公式映像のインタビューに応える豊田章男TGR-WRT代表代行

ラリーフィンランド デイ3、「最高のポジションで最終日を迎えられる」と豊田章男代表代行

 8月3日~6日(現地時間)の4日間にわたってWRC第9戦ラリーフィンランドがフィンランド ユバスキュラ市を中心に行なわれている。5日にはデイ3が行なわれ、TGR-WRT(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)の33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GRヤリス ラリー1 ハイブリッド)がトップ、18号車 勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は3位をキープするなどトヨタが1位と3位に立っている。

 また、WRC210戦目ということで地元フィンランドでTGR-WRT代表から選手に復帰したヤリ-マティ・ラトバラ選手は、97号車 ヤリ-マティ・ラトバラ/ユホ・ハンニネン組として5位に。トヨタ、ヒョンデ、トヨタ、ヒョンデ、トヨタという順位になっている。

 ラトバラ代表が選手として復帰しているため、ラリーフィンランドではトヨタ自動車 代表取締役 豊田章男会長が代表代行にスポット就任。チームプリンシパルとしてチームを鼓舞しているほか、報道対応などを行なっている。

「プレッシャーを与えた中で、どういう結果を残すか」と豊田章男代表代行

勝田選手のデイ3最終ステージの走りに拍手を送る豊田章男代表代行
エバンス選手のデイ3総合1位を決めるゴールも拍手

 最終日を前に、トヨタが1位と3位という結果に豊田章男代表代行は、「最高のポジションで最終日を迎えることができるということですね。唯一言うなら、カッレが残念だった。でも、シーズンはまだ続きますし、終わっているわけではない。それにああいうアドバイス(勝田貴元選手へのアドバイス)をしてくれるし。エルフィン、勝田、カッレ、Smile TogetherでWork Hardないいチームだと思いました。ドライバーが本気で戦っているけど、あるときは助け合う。これがラトバラ principalが中心になって作っているチームじゃないのかな。それを代行の私が感じてあげながら、ぜひこの方向で行きなさいとリアルプリンシパル(ラドバラ代表)にたくすだけではなないでしょうか」と語る。

 フィンランドにおいて打ち合わせや、国際インタビューで英語で話す機会が増えているせいか、英語が多めの返答となっていたが、WRCのシリーズチャンピオンを目指す方向に間違いはないと語る。

 また、3位に入り、デイ3最終ステージで圧倒的なパフォーマンスを示した勝田貴元選手が「モリゾウさんからエクストラエナジーをもらいました」と語った「エクストラエナジー」については、「明らかに去年の彼の走りと変わっている。今年の彼は違いますから。だからそこにエクストラエナジーをと、エクストラプレッシャーともいうのかな。プレッシャーを与えた中で、どういう結果を残すかというのがね、今年の参戦前に彼に与えたミッションだったんです。その中でどうやっていくか、今日の最終ステージでああいう走りをしたというのは、とても大きなことだったと思います。結果、(SS17の)0.1秒遅れを取り戻して6.4秒差をつけた。これはほめてあげてほしい。この流れで明日も」と語ってくれた。

 最終日はすでに始まっており、SS21 MOKSI-SAHLOINEN 2、SS22 HIMOS-JÄMSÄ 2の2つのSSを残して、ヨタ、ヒョンデ、トヨタ、ヒョンデ、トヨタという順位は変わらず。トヨタの活躍に期待がかかる。

ラトバラ選手を出迎える
勝田選手もお出迎え

デイ3終了後、総合結果

1位 33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GRヤリス ラリー1 ハイブリッド)2h08m07.0s
2位 11号車 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(ヒョンデ i20 N ラリー1 ハイブリッド)+32.1s
3位 18号車 勝田貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ GRヤリス ラリー1 ハイブリッド)+1m27.8s
4位 3号車 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ(ヒョンデ i20 N ラリー1 ハイブリッド)+1m34.2s
5位 97号車 ヤリ-マティ・ラトバラ/ユホ・ハンニネン(トヨタ GRヤリス ラリー1 ハイブリッド)+3m39.5s