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ユーグレナ、F1日本GPで展示飛行をしたブルーインパルスにバイオジェット燃料「サステオ」を初給油

2023年10月2日 発表

SAF「サステオ」を搭載し、発進を待つT-4機

 ユーグレナは10月2日、同社が製造・販売する国産SAF(Sustainable Aviation Fuel)「サステオ」を、航空自衛隊松島基地の第4航空団に所属する第11飛行隊、通称「ブルーインパルス」のT-4中等練習機に給油し、F1日本グランプリ決勝戦での展示飛行で使用されたと発表した。

 今回、9月24日に鈴鹿サーキットで行なわれたF1日本グランプリ決勝戦、および前日のリハーサル用に、小牧基地で合計5kLのサステオが給油された。ブルーインパルスにSAFが使用されるのは初めての試みとなるとのこと。

SAF「サステオ」搭載T-4機のフライトの様子

 今回供給されたサステオは、原料に使用済みの食用油と微細藻類のユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂などを使用して製造した純バイオジェット燃料を、従来の石油系ジェット燃料と混合して製造した環境負荷の低い燃料で、国際規格のASTM D7566規格に準拠している。サステオは燃料の燃焼段階ではCO2を排出するものの、使用済みの食用油の原材料である植物とユーグレナはどちらも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなる、カーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。