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ホンダ社員有志が集うHRDCの「シビック TYPE R」がスーパー耐久シリーズ ST-2クラスシリーズチャンピオン獲得

2023年11月12日 開催

“Honda R&D Challenge”(HRDC)集合写真

 本田技術研究所と本田技研工業の自己啓発チーム“Honda R&D Challenge”(HRDC)は、11月12日に開催された「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2023 Supported by BRIDGESTONE」第7戦 S耐ファイナル富士4時間レース with フジニックフェスでクラス優勝を果たし、ST-2クラスで2023年シーズンチャンピオンを獲得した。

 HRDCはモータースポーツに関心のある従業員有志で立ち上げたプライベートチームで、2019年からスーパー耐久シリーズにシビック TYPE R(FK8)で参戦。2022年シーズンに鈴鹿で行なわれた最終戦で新型シビック TYPE R(FL5)を投入し、デビュー戦ながらクラス2位表彰台を獲得。今シーズンは新型シビック TYPE R(FL5)で戦ってきた。ST-2クラスは2018年から四輪駆動車に加え前輪駆動車が参戦対象となるクラスで、四輪駆動車に対して一般的に走破性能が劣ると言われる前輪駆動車でのチャンピオン獲得はシビック TYPE Rが初めてとなるとのこと。

HRDC新型シビック TYPE R(FL5)参戦車両

 石垣博基選手は「フル参戦2年目でスーパー耐久シリーズチャンピオンになれたことに最初は驚きを隠せませんでしたが、ようやく実感が湧いてきました。この結果はチーム全員で勝ち取ったものだと改めて感じており、チームメンバーならびに支えてくださった皆さまへ心から感謝を申し上げたいです。来シーズンもチームの 勝利に貢献できるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」とコメント。

 Honda R&D Challenge チーム代表 木立純一氏は「最後まであきらめず戦い抜いた結果、悲願のシリーズチャンピオンを獲得いたしました。2019年のスーパー耐久シリーズ初参戦以降、多くの方にご支援いただきこの日を迎えることができました。改めて御礼申し上げます。今シーズンを振り返ると、開幕から安定した走りで4戦連続表彰台獲得。前回もてぎ戦ではトラブルに悩まされながらも、最後まであきらめず4位完走。それからも最終戦に向けて、トラブル解消のためにさまざまな角度から解析や対策を行ない、最終戦見事この結果をつかむことができました。そのあきらめないチームの姿勢が栄冠獲得につながったと感じています。この経験は来年以降もさらなる糧となり、本活動の目的である『人材育成と良いクルマづくり』を達成できると確信しております。今シーズン、素晴らしい結果にたどり着けたことを大変うれしく思うとともに、最後まであきらめず戦い抜いたチームを誇りに思います」とコメント。

 Honda R&D Challengeドライバー/量産車 新型シビック TYPE R開発責任者 柿沼秀樹氏は「新型シビック TYPE R(FL5)でのシーズンフル参戦初年度にチャンピオンを獲得できたこと大変うれしく思います。ここに至るまで多くの方々の強力なサポートや温かい応援をいただき大変感謝しています。今シーズンも多くの困難にぶつかりながらもチーム全員の力で乗り越えながらチャレンジを続けることでシリーズタイトルをつかみ取ることができました。ここで得られた経験と知見は今後の量産モデル開発にしっかりと活かしながら、さらなる進化につなげてまいります。今後のHondaにもぜひご期待ください」とコメントしている。