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トヨタRCカークラブ 鈴木浩二氏、「クルマ好き、もの作り、モータースポーツに加え、カスタマイズの楽しさを」
2024年5月12日 07:37
2024年のGRカラー電動RCカーを組み立て
トヨタ自動車の社内クラブ活動であるTRC(トヨタRCカークラブ)は、例年静岡ホビーショーにおいてRCの楽しさを子供たちに知ってもらうための活動を実施。2024年も静岡ホビーショーと併催される「RCカーフェスティバルinホビーのまち静岡」において、電動RCカーの体験走行会「トライ!!トヨタRC」、電動RCカー競技会「トヨタチャレンジカップ」、電動RCカーの工作教室「トライ!!トヨタRCスクール」などを静岡南部体育館で開催している。
2024年はこのイベントの参加企業も増え、TRC、マツダラジオコントロールカーファン倶楽部、SUBARU、藤壺技研工業、キャロッセ、ワーク、ブリッド、サード、神奈川工科大学、TRC・香坂きの様、BLOCKHEAD MOTORS、PROSPEC、TONE、タミヤといった団体・企業で実施。工具メーカーのトネも新たに加わった。
多くの子供たちが訪れるイベントだけあって、各出展企業は小中高生招待日である5月10日に、子供向けの体験プログラムを実施。TRC会長である鈴木浩二氏によると、タイヤ交換体験や空力の仕組み、工具に触れる体験に加え、フジツボでは溶接体験も行なったという。
事前登録制の一般公開日は、電動RCカーの工作教室「トライ!!トヨタRCスクール」などを実施。事前に応募した親子による、電動RCカーの組み立て、走行体験、そして特別なプログラムの用意と、動くクルマである電動RCカーをさまざまな角度から楽しめるコンテンツが用意されていた。
TRCの本気度を感じるのが、組み立てに使用している電動RCカー。昨年はタミヤの市販モデルであるヤリスWRCを使用していたが、今年はそのスペシャルバージョンを用意。TOYOTA GAZOO Racingの実車は、2024年シーズンからブラックバレットとも呼ばれる黒いボディーカラーとなっており、それを再現した組み立てキットを特別に用意していた。つまり、タミヤもまだ発売していない2024年のTOYOTA GAZOO Racingラリーカーを組み立て後、手に入れられることになる。
この組み立て教室では、TRCが特別に用意した組み立てマニュアルで実施。大人の人と一緒に小学校低学年から電動RCカー組み立てが楽しめるようになっている。また、組み立て後は電動RCカーレースに参加できるようになっており、賞品としてフジツボ特製の実車マフラーを使用したトロフィーや、富士24時間レースのピットツアーなどを用意。電動RCカーから実車へと、自然に興味がわくようになっている。
電動RCカーのカスタマイズの楽しさにも取り組む
TRC会長の鈴木浩二氏は、「TRCの活動は電動RCカーを通じて、クルマ好き、もの作り、モータースポーツといった体験をする子供たちが多くなることを目指してやってきました。今年は、それらに加えてカスタマイズの楽しさを体験してほしいと思っています」と語る。電動RCカーであれば、子供のころからクルマの仕組みが組み立てに伴って分かるほか、レースをすることでモータースポーツの感動を味わえる。実車のカスタマイズだと結構なお金がかかるが、電動RCカーだと実車よりは大幅に安価だ。カスタマイズによって性能も変わるほか、ファッション性も高まるので、そういった体験をしてクルマの楽しさをさらに知ってほしいという。
また、この電動RCカー組み立てなどは事前募集となっているが、当日訪れる人のために、当日申し込み可能なミニ四駆のプログラムを用意。ミニ四駆を組み立てて走らせることが可能なエリアが用意されていた。
そのほか近々の取り組みとしては、5月24日から行なわれる富士24時間レースで、実際のレースドライバーや、RCカーの世界チャンピオンによるタイムアタックを実施。土曜日、日曜日には、そのタイムに来場者が挑戦できるようなイベントを富士スピードウェイのイベント広場で実施するという。富士24時間レースに訪れるという人は、土曜日や日曜日の空き時間にイベント広場を訪れてみていただきたい。