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デンソー、グループ会社ニッパを日本みらいキャピタルへ承継 保有するニッパの全株式譲渡

2024年9月12日 発表

 デンソーは9月12日、グループ会社であるニッパの全株式を日本みらいキャピタル運営のファンドが全額出資する特別目的会社ニッパホールディングスへ承継することを決定した。

 なお、デンソーが保有するニッパの全株式を譲渡する2024年9月30日付承継、ならびに同年10月1日付のニッパホールディングスによるニッパの完全子会社化については、同日開催されたニッパの臨時株主総会で決議された。

 ニッパは、日本パッキン製作所として1936年の創業以来、差厚プレス、高難度精密プレスや多層インサート成形加工、ラジエータキャップの製造を主要事業としている。こうした高精度な部品製造を強みとし、高い技術を保有するニッパは1992年のデンソー資本参加以降、絞り差厚プレス加工の共同開発などを通じて競争力をさらに高め、事業成長をしてきた。

 一方で電動化の普及や自動運転技術の進歩など、事業を取り巻く環境が変化する中において、デンソーとニッパは社会価値の創出と持続的な事業成長の方向性について検討を重ねてきた。

 今回の承継はニッパの持続的な成長に向け、製造業の成長戦略支援に幅広い実績を有する日本みらいキャピタルのもとで、ニッパがこれまで蓄積した技術・技能を生かし、既存の車載事業に加えて非車載領域へも事業展開を図っていくことが最適であると判断された。

 デンソーでは、引き続き事業ポートフォリオの変革を推進し、取引先の今後の事業構想も踏まえながらサプライチェーンの維持・強靭化に積極的に取り組み、モビリティ社会のさらなる発展に貢献していくとしている。