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ポルシェ、サーキット走行性能を向上させるアップグレードキット「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」

2024年10月5日 発売

397万7600円~895万9500円

「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」を装着した911 GT3

 ポルシェジャパンは10月5日、サーキット走行性能を向上させるアップグレードキットとして「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」を発売した。価格は「718 ケイマン GT4」用が397万7600円、「718 ケイマン GT4 RS」用が801万7900円、「911 GT3」用が895万9500円、「911 GT3 Touring(911は992前期型)」用が514万3600円。同キットの予約はトレーニングを受けた正規ディーラーでのみ受け付け、装着に要する時間は1~2日とのこと。

 キットの名に与えられるマンタイはマンタイレーシングを指す。ポルシェとマンタイレーシングは2013年に提携を開始し、ポルシェが51%の株式を所有する。モータースポーツの分野でポルシェとともに多くの耐久レースでタイトルを獲得しており、マンタイレーシングは過去四半世紀にわたってニュルブルクリンクの耐久レースで通算54勝を挙げている。2024シーズンのFIA世界耐久選手権においては、LMGT3クラスのドライバーおよびチームの両タイトルを最終戦を待たずに獲得するなど強さを見せつけている。

10月4日にポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開かれた「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」の説明会では、FIA世界耐久選手権に参戦するマンタイ・ピュアレクシングの911 GT3 R(92号車)も展示された

 今回のパフォーマンスキットは、そのマンタイレーシングがレースで蓄積してきた専門的な知識と技術を採用することで、ベースモデルの走行性能をさらに高めることが可能という。各パーツの個別販売を受け付けるが、バランスを考慮してエアロパーツについては不可とした。

 キット内容としては、外観ではフロントに大型のスポイラーリップとサイドフラップを装備し、フロントアクスルのダウンフォースを増加させる。リアのウイングはよりワイドになり、ティアオフエッジ(ガー二―)が採用される。マンタイロゴが特徴的なエンドプレートとともにウイングの迎え角が大きくなっているという。また、リアディフューザーはカーボンファイバー製で、フィンが延長された。リアホイールのエアロディスクもカーボンファイバー製となり、空力性能を高める仕様となっている。

 これに加え、オプションとして軽量ホイールセットやレーシングブレーキパッド、けん引ループのトーフックなども用意される。

「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」を装着する911 GT3のアンベールは、ポルシェジャパン代表取締役社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏が行なった
「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」のパーツ群

 なお、千葉県木更津市の「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(PEC東京)」では「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」を装着した911 GT3のドライビングプログラム「マンタイパフォーマンスプログラム」の予約受付を10月8日に開始。その性能を全長2.1kmのクローズドコースで試乗できる。

マンタイレーシングのオーナー、オラフ・マンタイ氏の言葉
コンバージョンの目的
「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」の詳細については、ポルシェまたはマンタイの公式サイトからチェックできる
911 GT3向けの「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」について