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横浜ゴム、スーパーフォーミュラに供給している「サステナブルタイヤ」の紹介動画を公開

2025年3月14日 公開
2024年10月に再生可能原料・リサイクル原料比率約60%のプロトタイプレーシングタイヤでデモ走行を行なった日本レースプロモーション会長の近藤真彦氏

 横浜ゴムは3月14日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に供給している再生可能原料・リサイクル原料を使用したADVANレーシングタイヤ(以下、サステナブルタイヤ)の紹介動画を公開した。

 スーパーフォーミュラに使用されるタイヤは、2016年から横浜ゴムによるワンメイクサプライヤーとなっていて、2025年で10年目を迎えた。横浜ゴムは2022年2月にサステナブル素材を活用したレーシングタイヤの開発を開始し、同4月には実走行によるテストもスタートさせている。

全日本スーパーフォーミュラ選手権の模様

 再生可能原料は、「天然由来オイル」「オレンジオイル(オレンジ皮由来)」「天然ゴム」「リサイクルゴム」などがあり、再生可能原料比率の違うケーシングやコンパウンドでタイヤを4種類ほど開発。また、ウエット路面用には「籾殻シリカ」を用いている。

 2023年シーズンには再生可能原料・リサイクル原料比率33%のタイヤを完成させて実践投入を行なった。そして今シーズンはさらに比率を46%まで高めたADVANレーシングタイヤの供給を行なうとしている。

横浜ゴムがスーパーフォーミュラに供給しているサステナブルタイヤ。エコをイメージさせるグリーンのリボンが目印となっている

 今シーズン投入した新タイヤの開発では、レギュラードライバーとして20号車(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)を駆る高星明誠選手と、チーム「ThreeBond Racing」の采配を振るう塚越広大監督が開発ドライバーを務め、精緻に評価を重ねてきたという。

 また、2024年10月に実施した日本レースプロモーション近藤真彦会長によるデモ走行では、再生可能原料・リサイクル原料比率約60%という開発中のプロトタイプレーシングタイヤも披露している。

SUPER FORMULA 2025, Development of YOKOHAMA TIRES(8分16秒)