ティアフォー、ロボットタクシーの新型プロトタイプ発表

ティアフォーが開発する新型プロトタイプ

　ティアフォーは3月21日、ハンドルとペダルの操作が不要なロボットタクシー車両の新型プロトタイプを開発したと発表した。

　ロボットタクシー車両の新型プロトタイプは、既存のEV（電気自動車）プラットフォームを基に、ロボットタクシーに特化した外装や内装を独自に設計し、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を最適に利用するためのセンサー構成を採用。大規模言語モデルを活用した対話エージェントを新規に開発し、乗車時の目的地設定などのユーザー体験の向上を実現させたという。

　ティアフォーでは、車両の仕様やソフトウェア構成を含む自動運転システムの設計を公開して、自動車業界の関連企業がロボットタクシー市場に参入しやすくなることを目指している。

　この成果は、2024年8月に交付決定を受けた経済産業省による令和5年度補正予算「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援補助金」のうち、自動運転移動サービス用車両開発事業を通じて実現したもの。

新型プロトタイプの内装

　ティアフォーでは、同補助金を通じて都内におけるロボットタクシーのプレサービス実証プロジェクトや営業中のタクシー車両による自動運転AI開発のためのデータ収集プロジェクトも推進。今回の新型プロトタイプと併せて、今後のロボットタクシーの普及に向けた取り組みを継続していくとしている。