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フォルクスワーゲン、7代目ゴルフの派生モデル、新型「ゴルフ ヴァリアント」発表会
“カーオブザイヤー3冠”のゴルフから基本性能を受け継ぐジャーマンステーションワゴン
(2013/12/25 21:09)
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、7代目となる現行型ゴルフの派生モデルであり新型「ゴルフ ヴァリアント」を2014年1月6日に発売する。価格はTSI コンフォートラインが269万5000円、TSI ハイラインが322万5000円。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
TSI コンフォートライン | 直列4気筒 DOHC 1.2リッター ターボ | 7速DCT(7速DSG) | 2WD(FF) | 2,695,000円 |
TSI ハイライン | 直列4気筒 DOHC 1.4リッター ターボ | 3,225,000円 |
7代目ゴルフと同じ「MQB(モジュラートランスバースマトリックス)」プラットフォームで構成される新型ゴルフ ヴァリアントは、ワゴンボディー化によるリアオーバーハング延長などで全長を+310mm、ルーフレールの装着によって全高を25mm拡大。車両重量が60kg重くなるといった部分以外は7代目ゴルフに準じる内外装となっている。
“カー・オブ・ザ・イヤーのハットトリック”を達成したゴルフ譲りの高い商品力
都内で開催された新型ゴルフ ヴァリアントの発表会では、フォルクスワーゲン グループ ジャパン 代表取締役社長の庄司茂氏がニューモデル登場を取り巻く同社の現状や、新型車両の発売についての意気込みなどを紹介した。まず「2013年はフォルクスワーゲンが日本に輸入を開始して60周年という記念すべき年でした。1953年にわずか108台のビートルやタイプIIの輸入から始まったフォルクスワーゲンの歴史は、60年で年間輸入台数が6万2000台以上に成長。累計では約145万台ものフォルクスワーゲン車が輸入されました。この記念すべき年に華を添えるように、多くのヒットモデルや嬉しいできごとに遭遇しました。その集大成は、なんといっても販売実績の形で現れそうです」とコメント。これまで年間販売台数が6万台を超えたのは2001年の1回だけだったが、2013年はこの記録を大きく更新することが確実な情勢で、「年明けの発表を楽しみにして下さい」と自信を見せた。
この2013年の好調を支えたモデルとして、「up!」「ザ・ビートル」「ゴルフ」の3台を紹介。とくに新型ゴルフは歴代モデルで最も早く受注1万台を突破し、発売から半年で1万7000台を上まわる勢いを見せているほか、11月には輸入車として初めて「2013-2014 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。これについて庄司氏は「ゴルフが今“日本で最も乗る価値のあるクルマ”であると評価されたことは、ゴルフの販売に携わるすべての関係者や、ゴルファンのお客さまにとって大きな喜びでした」とコメント。これに加えてゴルフは「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2013」「2013ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しており、庄司氏はこれを「カー・オブ・ザ・イヤーのハットトリック」と表現。ゴルフの高い基本性能を世界が認めた証であり、これを受け継ぐヴァリアントは、さらにオーナー次第で使い方の可能性が無限に広がるゆったりとしたラゲッジスペースを持っていることをアピール。「ゴルフ ヴァリアントのお客様はフォルクスワーゲンの全モデルのなかで年齢層が一番若いことも特徴です。ただ荷物を載せるだけでなく、デザイン上のアクセントにもなる広いラゲッジスペースは生活にゆとりを与えます。オンタイムもオフタイムも前向きに、“今を生きる人のジャーマンステーションワゴン”。それがゴルフ ヴァリアントです」とニューモデルの商品性を紹介している。
日本市場では燃費が良好なステーションワゴンが市場で成長すると予測
続いて登壇したフォルクスワーゲン グループ ジャパン プロダクト・マーケティング担当部長の新道学氏は、新型ゴルフ ヴァリアントの商品概要について解説。ステーションワゴンユーザーが求めるスタイリングをドイツのクラフトマンシップで満たすべく、直線基調のエクステリアデザインでは、フロントからサイドにかけてエッジを効かせたシャープなプレスラインでスポーティさを表現。インテリアでもジャーマンプロダクトの機能美を体現し、シートやメーターパネルなどではフォルクスワーゲン車らしくシンプル、かつ上質に仕上げ、新開発のインフォテイメントシステムで快適性を高めている。
また、ステーションワゴンならではの要望となるラゲッジスペースのユーティリティでは、605Lという通常時の荷室容量を確保。先代の505Lから100L高めてクラストップレベルであると紹介している。このほかに先進安全技術では、ゴルフでも採用している「プリクラッシュブレーキシステム」「シティエマージェンシーブレーキ」「マルチコリジョンブレーキシステム」「9エアバッグシステム」などのアクティブ/パッシブセーフティ技術を全車に標準装備。さらに「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」「レーンキープアシスト」などの先進装備を上位グレードのTSI ハイラインに標準装備。エントリーグレードのTSI コンフォートラインでもオプション設定としている。
このほか、日本市場では燃費が良好なステーションワゴンが市場で成長すると予測。TSI コンフォートラインに直列4気筒 DOHC 1.2リッター ターボ、TSI ハイラインに直列4気筒 DOHC 1.4リッター ターボという2種類のエンジンを用意。7速DSG(7速DCT)と組み合わせ、さらにアイドリングストップ機能、ブレーキエネルギー回生システムなどを設定することで、全車がエコカー減税の免税(100%減税)対象となっている。