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ホンダ、HondaJet量産1号機を初公開

2015年のデリバリー開始に向けて量産体制が本格化

2015年のデリバリー開始に向けて量産体制が本格化するHondaJet
2014年5月19日発表

 本田技研工業の航空機事業子会社のホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company 以下、HACI)は5月19日、スイスのジュネーブで開催されているビジネス航空ショーの「ヨーロピアン ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション(EBACE2014)」でパールグリーンにメタリックゴールドのストライプの塗装を施したHondaJet量産1号機を初公開した。既存のシルバー、レッド、イエロー、ブルーと合わせてHondaJetの全5色のカラーバリエーションが揃った。

HondaJet量産1号機。カラーはパールグリーンの新色
フライトシミュレーター

 量産1号機に対しては、GE Hondaエアロ エンジンズ社製の量産型ターボファンエンジン「HF120」が納入され、すべてのシステムの取り付けおよびエンジンの装着を完了。今後、地上での機能試験を行い、2014年夏には初飛行が計画されている。HondaJetの生産工場では9機の組み立てが進んでおり、2014年6月には10機目が加わり量産体制が本格化する。

HondaJetの開発責任者であり、HACI社長の藤野道格氏は、「我々にとって最も重要なことは2015年1月~3月にFAAの型式証明を取得し、HondaJetのデリバリーを開始することです。このマイルストーンに向けて全力を尽くしています」と述べている。

 HondaJetのカスタマーサービス体制の強化も進めており、パイロットトレーニング用のフルモーション・レベルD・フライトシミュレーター、パイロットの操縦技術や安全性およびメカニックの知識や技能の向上を図る各種トレーニングカリキュラムを、FlightSafety Internationalと共同で開発している。フルモーション・レベルD・フライトシミュレーターについては、ハードウェアの製作が完了し、現在ソフトウェアの最終的な組み込み作業を行っている。トレーニングについては、米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市にあるHACI本社敷地内で今年後半から開始される予定。

(編集部:谷川 潔)