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メルセデス・ベンツ、復活したマイバッハブランド「メルセデス・マイバッハ Sクラス」発表会
Sクラスをベースとし、ロングボディーモデルからさらに200mmホイールベースを延長
(2015/2/26 00:00)
- 2015年2月25日開催
- 2200万円~2600万円
メルセデス・ベンツ日本は2月25日、新モデル「メルセデス・マイバッハ Sクラス」を発表、同日から注文受付を開始した。「メルセデス・マイバッハ S 550」と「メルセデス・マイバッハ S 600」の2モデルを展開し、価格は前者が2200万円、後者が2600万円。ステアリング位置はいずれも左のみ。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
メルセデス・マイバッハ S 550 | V型8気筒DOHC 4.7リッター直噴ツインターボ | 9速AT | 2WD(FR) | 22,000,000円 |
メルセデス・マイバッハ S 600 | V型12気筒SOHC 6.0リッターツインターボ | 7速AT | 2WD(FR) | 26,000,000円 |
2013年まで販売していた「マイバッハ」が、同社のフラグシップセダン「Sクラス」をベースにして復活。従来のマイバッハは4850万円~という価格設定だったが、量産モデルのSクラスをベースにすることで価格が抑えられた。価格だけでいえば「S 65 AMG ロング」(3200万円)がSクラスシリーズでもっとも高くなるが、こちらはハイパフォーマンスカーのフラグシップモデルであり、マイバッハ Sクラスはラグジュアリーモデルのトップに君臨するという位置づけになる。
そんなマイバッハ Sクラスでは、ホイールベースをSクラスのロングボディーから200mm延長して3365mmとし、その延長分をすべて後席の快適性向上のために充当。ボディーサイズは「S 550 ロング」と比べ210mm長い5460×1900×1495mm(全長×全幅×全高)となっている。
エクステリアではSクラスからリアドアの幅が66mm狭められるとともに、Cピラーに三角窓が移設された結果、ドア開口部よりも後方にリアシートが位置するレイアウトとした。これにより外からの視線を遮り、後席の居住性をより向上。さらにルーフラインの形状変更も行われ、ヘッドクリアランスも拡大されている。また、Cピラーに2つのMをあしらった「Maybach Manufaktur(マイバッハ・マヌファクトゥーア)」のエンブレムを備えたほか、専用の20インチマルチスポークアルミホイール(オプションで20インチ鍛造アルミホイールも設定)を標準装備した。
インテリアではセンターコンソールのウッドトリムに「Maybach」のレタリングを、フロント&リアセンターアームレストには「Maybach Manufaktur」のエンブレムが飾られた。リアシートでは座面下からせり上がるレッグレストを備えるとともに、バックレストが43.5°までリクライニングする「エグゼクティブシート」を採用した。このエグゼクティブシートをフルリクライニングした際、着座位置がサイドウインドーから遠ざかり、リアウインドーやCピラーの三角窓に近づくと音響特性が変化することを踏まえ、エアロダイナミクスの向上による風切音の低減、特殊なシーリング技術などを採用したことで、「量産車として世界最高の静粛性を実現」したという。
装備面では、他のSクラス同様(のぞくS 400 ハイブリッド)にドイツのハイエンドオーディオメーカー「ブルメスター」のサウンドシステムや、左右のフロントシート背面の10インチ大画面モニターとワイヤレスヘッドホンによる「リアエンターテインメントシステム」、ホットストーン式マッサージ機能を含む6種類のマッサージプログラム、ドアやセンターコンソールのアームレストなど手で触れる部分を温める各種ヒーター類などを標準装備。また、リアシート後端のサーモスタット制御のクーリングボックスはSクラスでもオプション設定されるが、マイバッハ Sクラスでは専用オプションとしてドイツの高級銀食器メーカー「ROBBE & BERKING(ロベ アンド バーキング)」が専用に製作したシャンパングラスも用意される。
なお、マイバッハ Sクラスでは後席左右独立シート、クーリングボックス、格納式テーブル(後席左右)、シャンパングラス(専用収納および台座付)をセットにした「ファーストクラスパッケージ」(4名乗車仕様)をオプション設定する。
世界中でもっともお目が高いお客様にもご満足いただけるプレミアムカー
同日に都内で行われたマイバッハ Sクラスの発表会では、上野金太郎社長兼最高執行経営役員(CEO)が会場で催されたオペラの曲に合わせてマイバッハ Sクラスとともに登場。近年、オペラ文化の中心地はドイツといわれているそうで、ドイツにはオペラを中心に公演を持つ劇場が100近くあり、ドイツ国内のどこにいてもクルマで30分ほど走ればオペラ劇場があるといわれるほどドイツに広く根付いた文化であるという。そのオペラとマイバッハ Sクラスの共通性について、上野社長は「(マイバッハ Sクラスは)プレステージ感あふれるデザインとクラフトマンシップにより仕上げられたドイツの芸術品であり、オペラと同じくドイツの文化と芸術を体感いただけるものと自負している」と紹介。
マイバッハが今回マイバッハ Sクラスとして登場したことについては、「Sクラスは登場から今日に至るまで、世界累計販売台数は10万台を突破し、Sクラスとして史上最高のベストセラーとなった。そのような中、一部のお客様からSクラスを超えるより個性あるプレミアムカーへの要望があった。これを受けて開発されたのが、極めてゆったりとした室内空間に専用エグゼクティブシート、プレステージ感あふれるデザインとクラフトマンシップにより仕上げられた高級素材を採用し、世界中でもっともお目が高いお客様にもご満足いただけるプレミアムカーのマイバッハ Sクラス」と説明を行っている。
マイバッハ S 550 | マイバッハ S 600 | |
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乗車定員 | 5名 | |
ステアリング | 左 | |
駆動方式 | 2WD(FR) | |
全長×全幅×全高 | 5460×1900×1495mm | |
ホイールベース | 3365mm | |
トレッド(前/後) | 1635/1635mm | |
重量 | 2300kg | 2350kg |
エンジン | V型8気筒DOHC 4.7リッター直噴ツインターボ | V型12気筒SOHC 6.0リッターツインターボ |
エンジン最高出力 | 335kW(455PS)/5250-5500rpm | 390kW(530PS)/4900-5300rpm |
エンジン最大トルク | 700Nm(71.3kgm)/1800-3500rpm | 830Nm(84.6kgm)/1900-4000rpm |
トランスミッション | 9速AT | 7速AT |
JC08モード燃費 | 9.4km/L | 7.4km/L |
ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク | |
タイヤ(前/後) | 245/40 R20 / 275/30 R20 |